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金利が上昇する中で、工場や設備に資金がかかる機械メーカーの財務戦略が問われている。ダイヤモンド編集部では、2年以内に返済・償還を迎える有利子負債の借換金利が1%上昇した場合、足元の利益をどれだけ押し下げるか「金利上昇衝撃度」を独自試算した。特集『金利上昇「衝撃度」ランキング!【26業界】苦しくなる企業はどこ?』の本稿では、機械業界各社のランキングを紹介する。(ダイヤモンド編集部 井口慎太郎)
のしかかる利息の波
工場投資が重い機械メーカーの試練
日本経済は長いゼロ金利の時代を終え、金利のある世界が定着してきた。政策金利は1%に達し、長期金利は3%に迫りつつある。
機械業界は工場や設備の投資に多額の資金が必要で、どうしても借金が膨らみやすい。業界の裾野は広く一概には言えないが、足元の業績は好調な企業が目立つ。建機大手、コマツの直近3期における平均売上高営業利益率は15%と2桁を超え、平均営業利益は6100億円を超える。空調大手のダイキン工業も2026年3月期まで営業利益ベースで5期連続の増益を続け、3期平均営業利益は4000億円を上回る。
この2社のように海外展開が進んでいるが故の懸念もある。現地で工場を建てたり、部品を調達する際に多くの企業は海外現地での借り入れや、外貨建てでの資金調達を行う。イラン戦争を背景にした原油高を理由に、海外主要国でも金利が上昇している。
金利上昇は企業の利払い負担を増やし、利益を圧迫する。ただし、借金の総額が大きい企業が全て直ちに金利負担増に直面するわけではない。命運を分けるのは財務戦略の違いだ。これまで目先の金利負担を抑制するために短期の借り入れに頼ってきたのか、金利上昇が続く局面に備えてある程度の金利負担増を受け入れて長期の借り入れを選んできたのか。ここで明確な差がつく。
今回、ダイヤモンド編集部は、決算期末時点で2年以内に返済・償還を予定する有利子負債を対象に、借換時の金利が1%上昇した場合の利払い負担増加額を試算した。さらに、その金額が直近3期の平均営業利益に占める割合を算出し、利益への圧迫度を示す「金利上昇衝撃度」としてランキングを作成した。
次ページでは、機械業界のランキングを一挙公開する。金利上昇によって利益が吹き飛ぶ危機にひんするワースト上位の企業の実態や、誰もが知る大手メーカーが抱える意外なリスクを明らかにする。







