金利上昇「衝撃度」ランキング!【26業界】苦しくなる企業はどこ?#12Photo:PIXTA

30年ぶりの長期金利3%時代に突入した。製薬業界は新薬の研究開発や強みの分野を成長させるためのM&Aに巨額の資金が必要になる。借り入れコストの増加は必至となる状況だ。金利の上昇は製薬業界にどのような影響を与えるのか。特集『金利上昇「衝撃度」ランキング!【26業界】苦しくなる企業はどこ?』の本稿では、製薬会社14社の金利上昇衝撃度をランキングした。(ダイヤモンド編集部 猪股修平)

製薬業界は堅調な業績が続くも
金利上昇が成長投資の足かせに

 製薬業界は薬価改定の影響を受けつつも、総じて堅調な業績をたたき出している。直近では塩野義製薬が創業以来初となる当期利益2000億円超を達成。アステラス製薬、小野薬品工業、エーザイなども過去最高の売上高を更新しており、各社は経営計画でも2030年代に向けて挑戦的な数字目標を掲げている。

 ただ、そうした目標に到達するためには成長投資は欠かせない。特に製薬業界は、新薬の研究開発や強みの分野を成長させるためのM&Aに巨額の資金が必要になる。借り入れや社債による調達に頼る企業も少なくない中で、金利上昇が成長投資の足かせになるリスクもある。

 日本銀行は24年3月のマイナス金利解除後、段階的に利上げを進めてきた。26年6月には政策金利を1%程度、長期金利も9月には30年ぶりの3.0%台を記録、9月の追加利上げ観測も浮上している。「長期金利3%時代」の到来によって、製薬業界も投資計画だけでなく、業績面でも影響は出るだろう。

 今回、ダイヤモンド編集部は、決算期末時点で2年以内に返済・償還を予定する有利子負債を対象に、借換時の金利が1%上昇した場合の利払い負担増加額を試算した。さらに、その金額が直近3期の平均営業利益に占める割合を算出し、利益への圧迫度を示す「金利上昇衝撃度」としてランキングを作成した。

 次ページでは、製薬業界の企業を対象としたランキングを掲載した。塩野義製薬やアステラス製薬など製薬大手がトップ10入りした。ワースト1位はどこだったのか。