選果場で、ブドウの品質について話すアグベルの丸山桂佑社長と渡辺健一執行役員。両者とも山梨県の同じ高校出身で、リクルートの不動産関連事業の先輩後輩の間柄だ
担い手農家アンケート回答者を、面積当たりの収益性に着目して評価した「中小キラリ農家ベスト21」の2026年版を発表する。生産性の高いトマトの施設栽培を運営したり、高付加価値なリンゴをリピーターに売ったりするビジネスモデルを確立した生産者がランクインしたほか、将来的にキウイのゼスプリ、バナナのドールのような品目別の世界メジャーの地位を狙う野心的な経営者が初登場した。長期連載『儲かる農業 JA・豪農・アグリビジネス大激変』内の特集『【農家823人アンケート】農業“大淘汰”時代を生き抜くヒント』の本稿では、中小キラリ農家ベスト21に入った生産者たちの“儲かる農業”の秘訣を大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文、データ分析 小海敬義)
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中小農家もM&Aを実施、億円単位の資金調達の動きも
果物で世界的ブランド目指す“野心的”戦略とは?
ダイヤモンド編集部の恒例企画「中小キラリ農家ベスト21」は、担い手農家アンケート(下図参照)回答者の経営データを面積当たりの収益性に着目して評価したものだ。
必ずしも規模を追求しない中小キラリ農家の経営には、新規就農者やこれから農業を始める人の参考になるポイントがたくさんある。
実際、2026年版の中小キラリ農家ベスト21に入った生産者には、就農後間もない人が多いのだが、それぞれに、農産物を買ってくれる固定客や、輸出の販路といった“強み”を持って成長している。
例えば、20年に設立された山梨県のアグベルは、シャインマスカットの輸出などで、創業6年で売上高4億円を達成。19年に本格的に農業に参入した群馬県のエスアンドエムも、糸三つ葉の施設栽培で、年商1億円超になっている。
次ページでは、中小キラリ農家ベスト21の最新版を公開する。ダイヤモンド編集部が毎年のようにモデル経営として紹介している薄井農園(福島県)、エスアンドエム、おさぜん農園(京都府)、ぷてぃ・べるじぇ(長野県)、ゆうぼく(愛媛県)、一苺一笑(宮城県)、久松農園(茨城県)、細谷農PROJECT(秋田県)、種兵ファームズ(三重県)、大野農園(福島県)の利益率や、面積当たりの売上高はいかほどで、今年は何位に付けているのか。また、新たに中小キラリ農家に仲間入りした“新星”がどこかも明らかにする。








