アップルが12年連続で世界首位
エヌビディア急伸、自動車勢は苦戦

 26年のブランド価値ランキングで首位となったのはアップルだ。12年連続で世界一の座を維持し、ブランド価値は前年比9%増加した。

 2位はマイクロソフト(前年比14%増)、3位はグーグル(23%増)、4位はアマゾン(10%増)、5位はサムスン(16%増)となり、上位5ブランドをテクノロジー企業が独占した。

 特に注目されるのが、AI(人工知能)向け半導体で急成長するエヌビディアだ。ブランド価値は前年比71%増と、上位100ブランドで最大の伸びを記録。初めてトップ10入りを果たし、6位に躍進した。エヌビディアを含む上位6つのテクノロジーブランドの価値総額は1兆8786億ドルに達し、上位100ブランド全体の48.6%を占めた。

 こうした成長の背景には、AIの普及がある。マイクロソフトは生成AI「Copilot」を業務ソフトなどに組み込み、グーグルは「Gemini」やAI検索機能を通じて利用者との接点を拡大した。AI技術を実際の商品やサービスに取り入れ、顧客がその価値を実感できるようにしたことが評価された。

 一方、自動車メーカーは厳しい結果となった。

 日本勢で最高位のトヨタは9位となり、23年連続で自動車ブランドの首位を維持したものの、ブランド価値は前年比20%減少した。さらに、ホンダは45位で22%減(前年は29位)、日産自動車は100位で23%減(前年は82位)。海外勢でもメルセデス・ベンツが19%減、アウディが19%減、ポルシェが17%減、フォルクスワーゲンが23%減となった。

 中でも落ち込みが大きかったのがテスラだ。前年から25ランク順位を下げて50位となり、ブランド価値も38%減少した。自動運転車や人型ロボットなどで注目を集めているものの、技術革新への期待を実際の事業成果やブランド価値に十分結びつけられていないと分析された。

 対照的に、フェラーリは15%増、BYDは5%増、起亜(Kia)は3%増、現代自動車は2%増と成長した。自動車業界全体ではブランド価値が前年から約570億ドル減少しており、各社が進める技術革新を、顧客に選ばれる独自の価値へと転換できるかが問われている。