ユーチューブが初のトップ10入り
日立も初登場、高級ブランドは明暗
業界別では、エンターテインメント分野の成長が目立った。ブランド価値の合計は前年比12.4%増の3325億ドルとなり、自動車分野を抜いてテクノロジー分野に次ぐ2位に浮上した。
代表例がユーチューブだ。ブランド価値は前年比22%増加し、初めてトップ10入りとなる10位にランクインした。動画配信にとどまらず、ポッドキャストやテレビ視聴、スポーツのライブ中継などへサービスを広げ、利用者との接点を増やしている。
インスタグラムも14%増となり、コカ・コーラを上回る7位に浮上した。写真や動画を共有するSNSから、トレンドの発信や商品の発見などを担うプラットフォームへと進化したことが評価された。
企業向けサービスを提供するBtoBブランドも存在感を高めた。シスコは前年比17%増の11位、IBMは11%増の18位、オラクルは8%増の13位となった。企業のAI導入や業務効率化への投資拡大が追い風となっている。
インダストリアル分野では、キャタピラーが33%増の68位、シュナイダーエレクトリックが10%増の62位と成長。日本企業では日立製作所が90位に初登場した。AIやデジタルサービス、社会インフラを中核とする事業構造への転換が評価された。
一方、高級ブランドでは明暗が分かれた。エルメスは11%増、シャネルは8%増と成長したのに対し、グッチは31%減、プラダは15%減となった。歴史や知名度だけでなく、現在の消費者の価値観に合った商品や体験を提供できるかが差につながった。
今回、日本からはトヨタ、ソニー(35位)、ユニクロ(38位)、ホンダ、任天堂(54位)、日立、日産自動車の7ブランドがランクインした。
新たにトップ100に加わったのは、チューリッヒ(58位)、日立(90位)、GEヘルスケア(95位)、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(99位)の4ブランド。このうちヒューレット・パッカード・エンタープライズは再ランクインとなる。
ランキング全体を通じて浮かび上がるのは、ブランドの価値を左右する要因の変化だ。長年培ってきた知名度や信頼に頼るだけでは成長は難しい。新しい技術やサービスを通じて顧客に選ばれる理由を生み出し、それを事業成長につなげられる企業が評価を高めている。









