大NTT 巨大再編の賭け#4Photo by Reiji Murai

NTTグループ34万人の頂点に立つ島田明氏が、NTT社長に就任して5年目に入った。NTTドコモとNTTデータグループの完全子会社化を実現した足掛け9年の巨大再編を経て、次期経営体制の輪郭が見えてきた。長期政権化の兆しも見える「島田一強政権」。その後継レースで本命と対抗に浮上したのは誰なのか。特集『大NTT 巨大再編の賭け』#4では、次期社長レースの先頭に立つ2人と、その次をうかがう有力者の実名を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 村井令二)

「島田政権」の節目は2028年か
見えてきた次期経営体制の輪郭とは?

 NTTの島田明社長が、足掛け9年に及ぶグループ再編の集大成に入っている。

 NTTドコモに続き、NTTデータグループの完全子会社化を実現。2026年に入って、新たな成長戦略を推進する体制が整った(詳細は、本特集#1『NTTグループ、足掛け9年の巨大再編を総仕上げ!2.5兆円の巨額データセンター投資にまい進へ…ドコモ・データの完全統合で形成された「3つの事業の核」とは?』参照)。

 こうした巨大再編と並行して、島田氏が進めてきたのが、グループの経営中枢を担う幹部の抜てきだ。26年6月の役員人事では、次期経営体制の輪郭が見えてきた。

 島田体制はすでに5年目。18年からグループ再編を共に進めてきた澤田純前社長(現会長)は24年6月に代表権を返上しており、島田氏による事実上の「一強政権」が続いている。

 一方で、歴代NTT社長の在任期間は最長6年。3代目の児島仁氏、4代目の宮津純一郎氏、7代目の鵜浦博夫氏の3人の在任がいずれも6年で、それを超える政権はなかった。このため、島田政権にとっては28年6月が一つの節目となるが、それを超えれば歴代最長の長期政権になる。

 次期経営体制を読み解く鍵となるのが、島田氏がNTT持ち株会社からNTTデータグループ(G)に送り込んだ一人のエリート幹部だ。

 次ページでは、28年6月の社長交代の可能性と、後継レースの構図に迫り、社長候補として浮上した2人の役員の実名を明らかにする。実は、両者には知られざる「不思議な縁」があった。