実は私、これまでSUVに乗ったことがなかったんですよ。いや別にSUVをバカにしていた訳ではありませんよ。そういうわけではないのですが、やっぱり自分が乗りたいのはスポーツカーなんですよね。
家族で出かけるときも今まではRX-8でした。妻は運転しませんし、娘もいますから、3人で旅行するときは8に乗っていたんです。それが今回、SUVで連休に家族と1000キロぐらい走ってみたんです。そうしたら全然苦にならない。逆に家族で「またどこか1000キロぐらい走って行きたいね」という話になったんです。RX-8で1000キロというと、それなりにハードルが高かった。でもCX-5なら楽勝です。お茶の子さいさいです。
今更ながら、やっぱり広くて快適なクルマは良いなぁ、と(笑)。自分自身の行動や考え方が、クルマによって変わるということを実感しました。
F:良いお話です。しかしRX-7カブリオレはデビューから40年近く、RX-8もデビューから20年以上経っている、それなりに古いクルマ。メンテナンスも大変でしょう。
山:まあ手はかかりますよ。壊れますし、補修部品も高いですから。でも手放してしまったら二度と手に入らないかもしれません。大切に乗っていきたいと思います。
マツダ クルマ開発本部 主査 山口浩一郎さん Photo by AD Takahashi
ロータリー搭載のスポーツカーを愛する人物が、ファミリーSUVにどのような走りを求めたのか?じっくり伺っていこう。
「高級車のような乗り心地」の正体は、余計な動きを残さないこと
F:先程はパワートレインに関していろいろ言いましたが、乗り心地は本当に素晴らしかった。車体の動きに無駄がなく、全てが自然につながっている。高級車のような乗り心地だと感じました。山口さんは開発に際して、どのような指示を出されたのですか?具体的に教えてください。







