会員数150000人を超えるドロップシッピングサイト「もしもドロップシッピング」を運営する 「株式会社もしも」代表取締役・実藤裕史氏。
昨年スタートした第一期「カフェリブロ作家養成ゼミ」に参加後、今年5月、『もしも落ちこぼれが社長になったら・・・』で念願の作家デビューを果たした。
今回は、本書ができるまでのいきさつや苦労、本書に込めたメッセージ、そして自身の仕事観などについてもお話を伺った。
若い世代を
勇気づける本にしたかった
『もしも落ちこぼれが社長になったら・・・』著者 実藤裕史氏(株式会社もしも」代表取締役) |
――まずは本を出版するに至った経緯をお教えください。
実藤:2つの出版社から立て続けに執筆の依頼をいただいたのがきっかけです。特に本を出版するつもりはなかったのですが、自分の経験が少しでも他の人の役に立つならと思い、以前から噂を聞いていたアップルシード・エージェンシーの鬼塚さんに相談に行きました。
――本書の中で、幼稚園生の頃は計算が好きだったと述べておられます。本を出版するに当たっても、何かの「計算」(あるいは目論み)があってのことだと想像します。それは何ですか?
実藤:「もしもドロップシッピング」というビジネスは胸を張って多くの人にすすめられるサービスだと考えています。このサービスをより多くの人に知ってもらいたいという狙いはあります。
――とはいえ、本書はいわゆる「ドロップシッピング」【※注1】のシステムを解説した本ではありませんよね。
実藤裕史氏のデビュー作『もしも落ちこぼれが社長になったら・・・』(ダイヤモンド社刊) |
実藤:はい。「ドロップシッピング」を紹介しただけの本よりも、私のこれまでの起業経験を通して、起業を目標としている若い世代を勇気づけるようなメッセージ性のある本にしたほうがいい、と鬼塚さんからアドバイスをいただきました。私自身、そういう本なら多くの方に読んでもらえますし、そうすれば「ドロップシッピング」というサービスの良さは、自ずと伝わっていくだろうと考えました。
――本書を執筆する上で、どのようなことを工夫されましたか。
実藤:起業したい方々を真に励ます意味でも、なるべく、失敗や後悔も含めて、自分の本音をさらけ出そうと努力しました。きれいごとではない起業の現実を知っていただきたかったんです。時には、ここまで書いていいのだろうかと悩んだこともありました。