(4)テレビで見る限り、鳩山首相は、小沢幹事長を前にして、蛇ににらまれた蛙のようであった。「ありがたい」と4回も言ったという報道もあった。

民主党の「要望」は
本当に“全国民の要望”か

 小沢幹事長はこの要望を「党というより全国民からの要望と語り、首相もその言葉をそのまま語って要望を受けた。しかし「全国民の要望」をどうやって聞いたのか。安易に“全国民”などと言わないでほしい。

 首相はその翌日、記者団を前に「暫定税率を廃止すべきだと申し上げてきた。ある意味で“誓い”だ」と述べた。小沢氏に抵抗するのかと思ったが、そのままコペンハーゲンに飛び立った。

 首相のこの発言は、公約違反の責任を小沢氏に転嫁するためのアリバイづくりなのか。普天間問題の先送りの責任を社民党に転嫁したのと同じ手法だと疑いたくなる。

 不支持の理由として、鳩山首相の指導力不足を挙げる人が急増しているという。“決断”が苦手なら小沢氏に任せてもよいだろう。しかし、そのためには小沢氏の決断が正しくなければならない。そうでなければ、年明けの政権運営に赤信号が点る。

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