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【近未来の意思決定とIT】
硬直化した50代幹部だけの「経営会議」を
一刻も早く解体せよ!

内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]
【第6回】 2013年12月2日
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小さな意思決定の大部分は
自動化される

 一方、現場における日常の小さな意思決定には、よりスピードが求められるようになるだろう。

 需要に基づく部材の発注量と発注時期の決定、顧客条件に応じた料金プランや値引率の導出、リテンション率の推移によるキャンペーンやマーケティング・プロモーションの続行可否判断、といったビジネスルールが明確な意思決定事項については、数学的アルゴリズムやシミュレーションを活用することで自動化が進むことが予想される。あらかじめしきい値を設定し、それを超える異常値が発生した時のみアラートを発し、人が判断するという方法も考えられる。

 例外的な対応、複合的な条件要素を含む場合、感性・感情を重視した意思決定などについては、依然として人間が下す必要があるだろう。その場合においても、過去の事例や傾向を示すような意思決定への支援は、ITによって提供することができる。

 自動または人的な意思決定によって導き出された結論や行動の結果を、実績データとして蓄積し、それを分析にフィードバックすることで意思決定の精度はさらに高まっていくだろう(図表2)

 このような実績データを蓄積していなかったり、保存しているだけで分析対象としていなかったりするのは、「金貨をドブに捨てている」も同然といえる。

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内山悟志
[ITR会長/エグゼクティブ・アナリスト]

うちやま・さとし/大手外資系企業の情報システム部門などを経て、1989年からデータクエスト・ジャパンでIT分野のシニア・アナリストととして国内外の主要ベンダーの戦略策定に参画。1994年に情報技術研究所(現アイ・ティ・アール)を設立し、代表取締役に就任。2019年2月より現職。


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日々進化するIT技術をどうやって経営にいかしていくか。この課題を、独立系ITアナリストが事例を交えて再検証する。クラウド、セキュリティ、仮想化、ビッグデータ、デジタルマーケティング、グローバル業務基盤…。毎回テーマを決め、技術視点でなく経営者の視点で解き明かす。

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