伝えたい情報を直感的にわかるように、グラフィカルに表現する「インフォグラフィック」。この「相手がぱっとわかるように工夫する」という考え方のクセそのものが、コミュニケーション上手にしてくれるはず。本連載は、情報をよりわかりやすく、という枠を超え、発想そのものを広げるための教科書だと思ってください。どうやってこのアウトプットに辿り着いたか、発想のスタート地点から解説していくことで、「考え方のプロセスと構造」がわかります。今回は若い頃ひたすら向き合っていた、筆者にとっては思い出がたくさんある石膏像を使ったインフォグラフィックです。
日々顔を付き合わせていた
“戦友”石膏像を題材に
僕は、東京芸大油絵科目指して3浪までしていました。というとかっこいいけど、事実上、半年でドロップアウトして、あとは名曲喫茶のアルバイトと麻雀と飲酒と競馬という、怠惰極まりない生活を送りつつ、単に3年間ただ受験だけしてただけなんですが。
そんな超劣等生とはいえ、美大受験生の基本中の基本、石膏デッサンは高校1年からやってました。だから、石膏像には、暗い思い出とともに、日々顔をつき合わせていた戦友の感覚に近い、しぶとい思い入れがあるんです。ということで本論以外にも書きたいことが山積みだからこそ、先にインフォグラフィック完成版を見ていただきましょう。
題して、<月曜ドラマ「海辺の恋は石膏像のように」登場人物相関図>。海の家でバイトする恋人に広末涼子。恋人役のキムタクはプロサーファー目指す高校生。丹波哲郎と仲代達矢が、ああ、そんな関係!? ……とかとか。
拡大画像表示
どうですか、老若男女(一部動物)、いろんな人がいるでしょう? 分類王としてはそこを愉しみたい。