経験者ならわかってくれると思うが、生理的な空腹感は一定量の食事をすれば満たされるが、このような心理的空腹感は食べても食べてもなかなか満たされないものだ。このケースにおいては「お腹が空いているのではなく、心がお腹を空かせているんだ」ということを“意識”することが必要になる。なぜならば、心がお腹を空かせているときには、なにをどんなに食べても解決にならないからだ。

 まず、生理的な空腹と心理的空腹を見分けるには、「お腹が空いたな」と思ったら、前の食事を何時間前に終えていて、どんなモノを、どれくらい食べたか?をふりかえってみよう。6時間以上あいていたり、食べたものに偏りがあれば、それは生理的な空腹の可能性がある。でも、それなりに食べたはず…と判断がつきかねるときは、片付けや読書など違う作業をしながら10分ほど待ってみること。心理的空腹ならば気がまぎれることでピークが過ぎることがあるが、生理的空腹であれば時間の経過と共に増すはずだ。

 そして、判断した結果、これは心理的空腹だ!と確信したとしよう。そのとき、何かを口にするのは仕方がない。けれど、「今後の傾向と対策」のために見直してほしい点がある。まずは、“食べた場所”。女性では「台所で立ちながら食べる」、男性では「職場の自販機で買えるものをデスクで」という間食が多く見られる。いずれも、何かしながらなので、食べることに集中できていない分、量が過ぎてしまいやすい。食べること自体を制限するのはかえってストレスになる。だからこそ、食べる場所にはマイルールを作っておきたい。ごはんはテーブルで食べる、デスクでは食べ物を口にしない、などとあらかじめ決めておくと、ストレス食べが習慣化しにくくなる。

食べ過ぎの“誘発剤”は何か
自分で見極めて先手を打とう

 中には、特定のお店にいくとつい食べ過ぎてしまう、というケースもあるかもしれない。そのケースの場合には、お店に行く回数や行く理由(月に一度の娯楽とする、など)に前もってラインをひくのがおすすめだ。好物や自分にとっての過食の誘発剤があるのを前にして欲望と戦うよりは、行かない、という選択の方がよっぽどストレスがかからないからだ。

 さらに、今後の傾向と対策のために絶対に欠かせないのは、いつも以上に食べるに至った“誘発剤”を分析してみること。誘発剤のパターンには、前者のような場所や感情に限らず、だれと一緒に食べたか、もある。そして、傾向がわかったら、現実的に先手を打つのだ。