――ベース電源をどうするかという問題は残ります。

 ベース電源というのは、ガスもあれば、石炭もある。最近の火力発電所は高効率だからね。それらをベースにすればいいんだよ。原発はあれだけの事故を起こして、解決不能なわけでしょう。制御できていない技術をベース電源にするんですか?

 暴走したら、誰も止められない。それに依存するのはダメでしょう。これはもう、倫理的な判断だよ。経済的な判断だけで決めるべきじゃない。

原発は中央依存の象徴的なもの
地方は自立しなければいけない

――地方自治体は、エネルギーについてどのような活動を行っていくべきなのでしょうか。

 自治体はエネルギーの自立を考えるべきだ。家庭用の電気くらいは自分のところでなんとかする。東京に送るような大容量の電気はできないけど、家庭向けくらいは自分たちで賄う。例えば東海村は1万5000世帯あるんだけど、単純計算で2.5メガワットの風力発電を8機で間に合うことになる。

 そうすれば、分散型電力市場に変わっていく。やっぱり地域独占体制ではダメなんだよね。電力供給体制を見直さないといけない。

――都知事選でも脱原発が争点になっています。ただ、原発は国の問題で、自治体の問題ではないとも言われます。

 首長というのはなかなか動きがとれない。でも意思表示をする意味の大きさはあると思う。脱原発の声明を出していくしかない。具体的にどうするかは、脱原発派の首長全員が一致して動いていくのはなかなか難しい。

 でも、そういう声を上げる地方自治体の首長が増えてくれば、原発は作れなくなるし、動かせなくなると思うよ。私は原発立地自治体ではない自治体にも呼ばれて、講演にいくんだけど、皆、中央に依存しない、地方の新しい生き方を考えている。

 原発は中央に依存する象徴的なものだと思う。原発をなくすには、地方が自立しなきゃいけない。