新築に影響されて
中古もよく売れた

 新築マンション需要の好調につられて、中古マンション市場もやや遅れて活況になった。

 2013年春ごろから、中古マンション市場では高額物件が動き始めた。中古物件流通業者へのヒアリングでも春先頃から忙しくなってきたと聞く。

 中古マンションの価格指標である「東証住宅価格指数」を見ると、(首都圏数字しか公表されていないが)、首都圏(1都3県)の数字は2013年9月から上昇している。

 また、東京都の数字を見ると、8~9月あたりは、通常時に比べて振れ幅(ここでは上昇幅)が大きかった。

 いうまでもなく、中古マンションの売買では消費税はほとんど関係ない。厳密に言うと、間に入る仲介会社への手数料支払いには消費税がかかるが、物件そのものにはかからない。

 しかし、新築マンション購入の際に消費税増税の対象とならない契約期限であった9月末前に、中古マンションの価格上昇が見られ、その後の上昇幅は小さくなった。

 こうしたことから、この期間に新築マンション購入希望者のなかから、中古マンションの購入に流れたという事が考えられる。

マンションを買うということは
“日々の暮らしを買う”ということ

 このように、各種データが示す通り、2013年度はマンションが売れた年だった。多くの人が春から新生活をスタートさせることだろう。

 2~3ヵ月もすれば、新しい生活にも慣れてくるころだ。同時に、この頃になるとマンションでの暮らしについても住む前には見えなかった事が見えてくる。その代表的なものが、マンションの管理体制、他の住人との付き合いなどだ。これらは、日々の暮らしのなかで離れる事のできないことでもある。

 そこで、冒頭のように「こんなはずじゃなかった」と嘆く人が出てくる。

 言うまでもなく、マンションに限らず、家を買うという行為は“生活シーンを買う”あるいは“日々の暮らしを買う”ということに他ならない。当たり前の事を言うようだが、実際には“建物”あるいは、“空間の購入”にお金を払い、“そこでの暮らし”を買うのだ。

 ごみ問題や掃除など、マンションの管理体制に不満があったり、他の住人とのコミュニケーションが上手くいかないという事があると、たとえ立地が最高で、豪華内装設備のマンションに暮らしていても、生活は楽しくないだろう。

 では、事前にこうしたマンションのソフト面における「こんなはずじゃなかった」を防ぐ方法はないだろうか?