——新たな価値とは、具体的にどのようなことなのでしょうか。

 いままでのスマートメーターは、家に電力線から電力を引き込んでいる根元の部分に取り付けられます。そこでは、「家全体で何ワット使用しているか」という情報を得ていました。しかし、私たちはそれだけではなくて、「家のなかにある、どの機器がそれぞれ何ワット使用しているか」というデータを取ります。

 もうすこし具体的に言うと、電力を引き込んでいる根元にセンサーを付け、その情報をクラウド上に集めて、そこで人工知能が活躍します。人工知能をつかって、まるで手品のように、たとえば冷蔵庫で何ワット、テレビで何ワット、湯沸かし器で何ワットしようしているということを当てていきます。

人工知能を活用した
世界一の技術力を誇る

——東日本大震災後、国民の間でもエネルギーマネジメントについて関心が高まっていますよね。例えば、「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム、通称ヘムス)などの話題は新聞紙上でも見られます。機器毎の電力量というのは、いろいろなメーカーが開発しているスマートメーターやHEMSでは分からないことなのでしょうか。

 現状は家全体の電力量しかわかりません。また、こうした人工知能を使って、大元の電力使用量から使用機器それぞれの使用電力量を当てる技術を持っている会社は世界で私たちしかいません。やろうとしている会社は世界で数社ありますが、技術的には圧倒的に当社が進んでいます。

 でも、もしすべての機器に、センサーをひとつひとつ付けていけば、それぞれの機器の使用電力量は分かりますよ。ただ、それは現実的ではないですよね。当社ではたった一ヵ所のセンサー取り付けで、家のなかのすべての機器の使用電力量がわかります。正しい表現で言いますと、現実的な方法で、普及可能な機器毎の使用電力量を計測する技術、という意味では世界で当社しかいない、ということですね。

 私たちのシステムをHEMSと言って良いと思いますが、違うところは、節電することを主目的としているか、節電以外の価値も出すことを目的としているか、という点です。