もう1回、関西ネタで続けたい。
今年のゴールデンウィークが始まった。休日がつながっておらず飛び石的になっている。その飛び石的な休日に、こちらも飛び石的に日帰りの小旅行を繰り返している。ついしばらく前は桜の花見が話題の中心だったのに、いまや躑躅(ツツジ)の花をはじめ様々な花が咲き誇り、新緑が目に染みる季節となった。しかし、桜の花見についてまだもうすこし議論したい心境だ。
今年の花見関連の原稿として、「地元の花見で感じた『隅田公園』の存在感が薄いワケ」という記事を本コラムで書いた。その文章のなかで、私は桜の花見客が殺到する時期になっていても、隅田公園での露店禁止措置に対して不満を覚え、行政の無作為を次のように批判した。
「花見のシーズンに、隅田公園を訪れ、家族の者と一緒に花見をした。桜の木の下に大勢の人々が輪を描くように座ってビールなどを飲みながら、花見を楽しんでいる。しかし、そのすぐ後ろに、相変わらず露店禁止の表示が張りつけられている」
さらに、自分なりの提案も出して、その改善を求めた。
「通年は無理にしても、花見シーズンなどの時期には、もっと柔軟に公園を運営すればいいのではないかと思っている。大道芸や無名の若者の音楽グループでも集まってくれると、隅田公園ももっと賑やかに、もっと元気のある存在になると思う。墨田区に住んで8年。初めての隅田公園での花見。隅田公園はやはりその存在感が薄い」
造幣局に83万人もの花見客が訪れた
実は、東京では桜の花が散った直後に、ドイツ在住の従妹が来日した。その従妹を関西旅行にも案内した。桜前線はとっくに過ぎて行ったとばかり思っていた私に、和歌山に住む友人から、大阪ではちょうどタイミングよく見られる桜の花見の祭がある、と教えられた。