40代のEDは、他のリスク要因の有無に関係なく単独で、将来の心臓病を予言すると、先月、米国のメイヨクリニックの研究チームが報告しています。40代のEDの男性は、10年以内に心臓発作などの心臓病をおこすリスクが50倍以上(!)と劇的に増加することがわかったのです。

 なお、50代60代の男性では、EDが単独で心臓病の予言者となることはありませんでした。

 ED(勃起障害)とは、突発的なものではなく、継続的な状態をさします。EDは、ストレスや加齢による男性ホルモンレベルの低下の他に、心筋梗塞などの心臓病と同様に、陰茎に血液を供給する血管に動脈硬化症が発症して血流が阻害されたために、陰茎に十分な血液が供給されないことも原因となると考えられています。

 陰茎の小さい血管は、心臓へ血液を供給する大きい動脈よりも、リスク要因の影響を受けやすいのかもしれません、そのために、「EDが心臓病の前兆である可能性がある」と、この研究者は説明しています。

 40代の男性がEDを発症した場合には、禁煙や運動習慣、食事などの生活習慣を改善すること、さらに血圧や血糖値などの心臓病のリスク要因をこまめにチェックすることを忘れてはいけません。もちろん、通院による治療も重要です。

男性の40歳は
生物時計がカウントダウンを開始!?

 男性の40歳は父親になるための“生殖能力の分岐点”でもあります。男性も40歳を過ぎると、一般的に生殖能力が劇的に低下します。妊娠の成功率が低下するだけでなく、流産のリスクもかなり高くなることがわかっています。

 男性にも、女性と同様に、「生物時計または妊娠可能年齢」があるのです。男性の年齢が上がるに従って、精子の数と質は低下します。

 例えば、ヨーロッパで不妊治療を受けている約2000組のカップルを対象とした調査では、男性が40歳以上の場合、パートナーが30歳未満でも妊娠率が25パーセント低下、さらにパートナーが30代後半の場合では半減する、という結果が報告されています。

 男性の年齢が高くなると精子のDNAの欠陥も増加します。父親の年齢が40歳を超えると、いくつかの遺伝性疾患に加えて、自閉症や双極性障害(躁うつ病)などの精神疾患のリスクも著しく増加することがわかっています。父親になる年齢が、子どもの知力にも影響するという報告もあります。

 アラフォーの男性は、女性と同様に、結婚と出産の選択における“岐路”にいるのです。

 気持ちや外見はまだ十分に若いとしても、アラフォー世代の身体は確実に“成熟期”へと変化しています。男性のアラフォーは、ライフスタイルにおける選択がそれ以降の“人生の長さと質”に大きな影響をもつ重要な転換期であるといえるようです。