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大手から新型ウェアラブル続々登場するも…
日米で注目のテレマティクスは“ほぼゼロ”
「期待していたほどじゃないね」
欧州最大級のIT・電機製品ショー、IFA2014(一般公開9月5~10日/於ドイツ・ベルリン)の現場で、そんな日本語をよく耳にした。これは日系メーカーの出展関係者や日本からの視察者たちの声だ。
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アップルの「iPhone 6」と「アップル Watch」発表(於サンフランシスコ/9月9日)をにらんで、ソニー「Smart Watch3」、サムスン「ギャラクシーギアS」、LG「G Watch R」等、スマホと連携した腕時計型ウエアラブルが各種登場。さらにサムスンが欧州市場で積極的なセールスプロモーションを展開し販売を伸ばしている、画面が曲面の「カーブドTV」がより高画質に、より大型化。そして、パナソニックのオーディオ製品ブランド「テクニクス」が復活。
こうした各種製品に対して日本人は、“市場が根本的に大きく動くようなトレンドの前兆”として捉えていないようだ。
また、米CESや日本のCEATECで近年注目が高まっているテレマティクス(自動車における情報通信と情報工学の融合)についても目立った動きはなかった。自動車メーカーの出展は“ほぼゼロ”。自動車メーカーとして唯一ブースを構えたマツダは、マツダコネクトを小さく展示した程度で、音響装置が主体だった。サムスンブースではBMWのEV「i3」と「ギャラクシーギアS」向けのアプリを初公開したが、目立つ存在ではなかった。
こうしたなか、IFA2014最大のウリは「ホームコネクト」だった。