第三者評価の利用者調査
保護者全員が回答を提出

 東京都16位に入ったのは、江東区の認証保育園「グローバルキッズ常盤園」だ。ランキングの点数の内訳では、「利用者(保護者)調査の有効回答率」が満点の100%だった。つまり保護者全員が調査に回答したということだ。受け入れるのは0歳児から2歳児までで、定員29人と小規模な保育園ながら、全員に回答してもらうのは容易なことではない。

保育園ランキング上位の共通点が判明 <br />園長、保育士の表情をつぶさに観察せよグローバルキッズ常盤園は家庭的な運営を心がけており、常に笑顔が絶えない

 グローバルキッズ常盤園では、保護者へのアンケートは行事の後に必ず行っているが、行事の内容が中心となってしまい、保育園がどう感じているかが分かりにくい。そこで普段の保育園運営について保護者がどう考えているのかを把握するために、「第三者評価の調査にきちんと回答するよう、保護者に積極的に声掛けをした」(グローバルキッズ常盤園の田久保智子園長)ことで、全員の意見を集めることができた。熱心に保護者の意見を聞こうとしている姿勢がうかがえる。

 比較的小さな保育園であるだけに、「家庭的な運営を心がけている」(田久保園長)という。保護者が子どもを迎えに来るときには、その日にあったことを保護者に直接伝えるのが基本だ。万が一、子どもがケガをした時などは担任が残って、保護者に直接説明することで、正確な情報が確実に伝わるようにする。それだけにランキングの点数の内訳では、「利用者個人の尊重」の評価が高かった。

ランキング上位保育園は
園長、保育士の表情が明るい

 東京ベスト保育園の上位保育園に共通しているのは、園長や保育士の表情が明るいこと。保護者にはきめ細やかに対応しているだけに、園長や保育士は多忙だが、一方で保護者からの信頼を勝ち得ているため、やりがいを持ってテキパキと働いている。

 もし保護者が、保育園選びのために実際に保育園を見学するのならば、園長や保育士たちの表情をよく見たほうがいい。保育士らが多忙な雰囲気を表情に出していれば、保護者が話しかけたり、相談したりすることは難しい。見学時には、忘れてはならないポイントだ。

「東京ベスト保育園594」とは
ダイヤモンドQ創刊準備1号の保育園特集において、「利用者が安心できる保育園」の視点で作成した。作成した。東京都内の認可保育園・認証保育園を対象に、サービス内容、利用者尊重の姿勢、不満・要望への対応、組織運営力などを点数化したもの。特に保護者の声を重視した点数配分し、100点満点とした。今回の調査は昨年度、第三者評価を受けており、情報開示に積極的で業務改善に意欲がある保育園だけを対象とした「ベスト保育園」なので、各自治体で最下位の保育園が必ずしも本当の最下位の保育園ではないことをお断りしておく。

(実用ライフスタイル誌「ダイヤモンドQ」編集部)