絶対やってはいけない「3大NG行為」

 ――絶対やってはいけないことはあるんですか?

●1 弱音に対して励ましを与えること
●2 「性格」や「人格」のせいにすること
●3 いつも子どもの思いどおりになるよう手助けすること

 ――ええ? それがいけないんですか! みんなやっちゃっていませんか?

 はい。ほとんどの人がやっちゃっています。「グズグズ&いじける」問題は、まず、いままでとまったく逆のことをやっていた! ということを自覚することが大事です。

 ――どういうことですか?

 たとえば、野球で言えば、カーブの投げ方を書籍で知るだけでは不十分で、実際に投げてみるのが大事なように、本書でいままでとは180度違うモノの見方を知り、実際にどう子どもに接していけばいいのかという指針を知るだけでも意味のあることかもしれません。もちろん、私はそれだけでは満足できないので、実践的な武器がオンパレードですが。手始めにどういう一歩を踏み出せるかを知るだけでも、大きな一歩になるのは間違いありません。

 ――なるほど。

「グズグズ&いじける」問題を考えるときに大事なのは、「嫌子(けんし)」「好子(こうし)」「行動随伴性」などの行動分析学の基本的な枠組みをしっかり理解することです。

 ――なんですか? それ? ちょっと難しそう。

 難しいところはイラストを多めにしたり、会話を差し込んだりしているので、ご安心ください。まったく聞いたことのない学問を噛み砕いて実践レベルに落とし込んでいます。