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DOL特別レポート
【第541回】 2014年12月26日
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ダイヤモンド・オンライン編集部

すべての産業が指数関数的スピードで変化する
シスコが予測する“IoEによる予測可能な世界”とは?

ジョン・チェンバース
シスコシステムズ会長兼CEO。1976~1982年IBM、1982~1990年Wang Laboratoriesに在籍。1991年シスコシステムズにシニアバイスプレジデントとして入社。海外市場のセールスを担当。95年会長兼CEO就任。ウェスト・バージニア大学卒。インディアナ大学MBA。 
Photo:DOL

 同社は今後10年でIoEをベースとするソリューションが世界全体に19兆ドルもの経済価値を生み出すと試算している。2013年のアメリカのGDPは16.8兆ドル、日本は4.9兆ドル、中国は9.2兆ドルだ。このどの数字よりも大きいのだから、チェンバース氏のプレゼンテーションも興奮気味だった。

予測可能な世界=店の棚には
自分の欲しいものが並ぶ!?

 今後生まれる19兆ドルの経済価値とは、具体的に私の生活や仕事、産業界にどのように現れるのだろうか。

 同社のCTSO(チーフ・テクノロジー&ストラテジー・オフィサー)であるパドマスリー・ウォリアー氏は、「シスコが予測する2015年以降の世界」として8つのポイントを発表している。その6つめで、「予測可能」であることが社会や産業界で自然なこととなると「予測」した。

 この「予測可能」というポイントこそ、IoEが企業や都市インフラなどの社会に浸透し、データ解析が発達した社会の中で、もっとも特徴的なものだ。

 ウォリアー氏はプレゼンテーションのなかで、具体的にイメージしやすいように、次のような例を挙げた。

 あなたが、ある小売店に買い物にいくとする。そのとき、すでに行動パターンや購買パターンが、スマートフォンから発せられる位置情報やクレジットカードの購買履歴から分析されている。あなたはどこで、どのような状況で、何を買う可能性が高いのか。あなたの過去の行動パターンや購買パターン、趣味、嗜好などから解析され、この情報はあなたが店に到着するまでに店側へ届けられる。そして、店側は効率的に販売につなげられるように、戦略を練る。そして、あなたは小売店に足を踏み入れた途端に、買おうと思っていた商品が、目の前の棚にあるかもしれない。

 ビックデータ分析の世界では、すでに『木曜日にビールを買っている人は、一緒におむつも買っている』という相関が導き出されていることは有名な話だ。シスコの言う「予測可能」な世界は、こうした相関や法則などが、より精緻に、広く活用される世界だと言えるだろう。

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