「血圧が上がった気がする」ならば体感しやすいものですが、「あ、今、コレステロール値が上がったな」という自覚症状はほとんどありません。コレステロール値が悪くなるということは、動脈硬化を進行させ、それこそ、最悪の場合には死に至るような心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。でも、その動脈硬化にも「最近、つまってきたな」なんて自覚症状はなく、血管内部が半分くらいまでつまってもなんの症状が出ないこともあります。そんなふうに自覚症状がない中で食生活を改められるというのは、とてもすごいことです。

 でも…“決めたら徹底的にやる”分、極端になりがちな点は、男性であれば特に気をつけなければなりません。それがどんぴしゃで正解なやり方だったら良いのですが、そうとも限らない場合が多々あるからです。

 たとえば、コレステロール値を下げる際には、主に次のようなことが言われます。

 ・適正なエネルギーの摂取量を守りましょう
 ・コレステロールの摂取量は1日300mg以下にしましょう
 ・食物繊維は1日30gを目指しましょう
 ・よく噛んで、腹八分目以下にしましょう

 ラーメンを減らすのは、確かに良いことです。でも、基本的に大事とされる上記のことにかすっているようでかすっていないようで…という感じなのです。

 この方に限らず、胃が痛いのに揚げ物をやめない、血糖値が高いのに麺類と丼のセットを頻繁に頼む、という、本来してはいけないことをしてしまう方も男性に割と多いように感じます。でも、胃が痛いなら油ものは控えた方が良いですし、血糖値が高いなら、糖質の摂り過ぎには気を付けた方が良いですよね。

 もちろんみなさん、それはわかっているんです。だから、どういうことをするかというと……。

「好きなものを食べる代わりに、一食スキップする」
 「早い時間に(16時、17時など極端な方も)一日の食事を終わらせて、後は絶食する」

 そんな行動をとってしまうのです。これでは、帳尻を合わせられないばかりか、本来、その症状を改善するために必要なビタミンや食物繊維が不足してしまいます。すでにストイックに食生活改善に取り組まれている方もいらっしゃると思いますが、「やめる」ばかりではなく「良いことをプラスする」ことも加えていただけると安心です。