シリアルに豊富に含まれる食物繊維は、お通じをよくするだけでなく、糖質の吸収を緩やかにして太りにくくしてくれます。シリアル単体ではなく、ヨーグルトや牛乳、さらにヘルシー志向の高い方でしたら豆乳と一緒にいただくと思いますが、それらによってタンパク質も補給できるので、基礎代謝をあげることにもつながるでしょう。なにより、野菜料理などが添えにくい朝食において、ビタミンがいっぱいとれそうなものというのは魅力的にうつるはずです。

 でも、メタボ腹を解消するくらいの力をもっているか、と聞かれたら、うーーーん、と悩んでしまいます。

 まず、カロリーについてです。シリアルを1食と考えた場合、トーストやごはんを主体として目玉焼きや卵焼きなどのおかずなどを組み合わせたメニューよりもカロリーは低くなりやすいといえます。何品もある食事スタイルではなく、シリアル一品だけなのだから、当然といえば当然かもしれません。

 ですが、重量当たりで見ると、シリアルが低カロリー食品といえるかは疑問です。大体において1食分とされているシリアルの量は40~50グラムで、お茶碗1杯分のごはんの重量の半分にも満たないくらいです。でも、その半分の量で200キロカロリーを超える、つまり、お茶碗に軽く1杯分のカロリーを超えてしまうのです。

 重量あたりのカロリーで考えれば、私たちが「太る、太る!」と敬遠しがちなごはんの2倍以上のカロリーがあるということです。さらに、そこに牛乳やヨーグルト、豆乳をかければ、単品の割に結構なカロリーになってしまうことは言うまでもありません。

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“おしゃれ朝食”は糖質に要注意

 では、期待するビタミンやミネラルなどについてはどうでしょう。パッケージに書かれている原材料は、入っているのが多い順に羅列していますが、最初とは言わないまでも、かなり前方に「砂糖」の文字。そして、酸化防止剤の後にビタミンやミネラルの羅列が続き、食材に含まれているものというより、添加されているもの、ということが読み取れます。

 そして、ダイエットをする上では欠かせないタンパク質。オーツ麦などが主体となるので、シリアル自体に入っているタンパク質量はかなり微量です。それは、米粒だけでタンパク質がしっかり摂れると思わないのと同じようなものです。米粒であれば、卵を足せば1食分のタンパク質の必要量として補えるものの、シリアルにヨーグルトや牛乳を足したくらいでは補いきれません。