「インバウンド消費」と「妖怪ウォッチ」

 14年ヒット商品番付(日経MJによる)の東西の横綱は「インバウンド消費」と「妖怪ウォッチ」だった。インバウンドとは、他地域から観光目的などで訪れる客や、その客を受け入れること。日本の場合は、外国からの訪日旅行者を示す。「インバウンド消費」と「妖怪ウォッチ」が消費を盛り上げる流れは、15年にも受け継がれよう。

 日本政府観光局によると、14年の訪日外国人数は1341.4万人、前年同月比は+29.4%と過去最高となった。14年12月22日には成田空港で1300万人達成のセレモニーが行われた(図表2)。

 14年が1300万人を超えたことで、20年の2000万人目標達成に向け順調に推移している。最近の円安基調やアジア諸国向け観光ビザの発給要件緩和が主因だ。

 観光庁によると訪日外国人の旅行消費額は7~9月期では5505億円と、同期の名目GDP(原系列)の0.46%に上る。10月1日からは消費税の免税対象がほぼ全品目に広がった。日本百貨店協会の調査(対象46店舗)では外国人観光客の売上高・前年同月比は10月分+118.3%と2倍強、11月分+156.4%、12月分+175.1%と伸び率を高めている。今後、地方の免税店の増加や免税手続きを行うセンターの設置などが実現していけば、「地方創生」とも絡めるアイディアとともに、今後さらなる経済効果が期待できよう。

 子どもの歌がヒットすると景気が良いことが多い。オリコンランキングが始まった60年代後半以降、子どもの歌のミリオンセラーは「黒ネコのタンゴ」をはじめ5曲あるが、発売時期は全て景気拡張局面に当たる。親が子どもにCDを買ってあげられる余裕があるからだろう。

 子どもを中心に大ブームとなっている「妖怪ウォッチ」関連では10月29日に発売されたDream5+ブリー隊長が歌う「ダン・ダン ドゥビ・ズバー!」と、キング・クリ-ムソーダが歌う「祭り囃子でゲラゲラボー/初恋峠でゲラゲラボー」のCD2曲は1月18日まででそれぞれ10.0万枚、10.4万枚と順調に売れている。

 妖怪ウォッチに関するゲームや玩具など関連グッズの販売も好調である。12月20日に公開されたアニメ映画「妖怪ウォッチ誕生の秘密だニャン!」が、最初の土日2日間で興行収入16億2889万円を記録した。配給の東宝によると、同社配給作品では過去最高の記録ということだ。これまでの最高は04年公開のジブリ映画「ハウルの動く城」の14億8300万円(最終興行収入196億円)だったということだ。