こうすることで、月末になってどたばたする必要がなくなり、仕事の波を平準化できた。Oさんは今では月末でも残業をする必要がないそうだ。

 このように、先に起こることを予想して先手を打つことで、どたばたせずにスムーズにものごとを進めることができる。

 Oさんほど抜本的な手を打つことは、人によっては難しいかもしれないが、仕事が忙しくなりそうな時期が事前に分かれば、パパや周囲の人にあらかじめサポートをお願いしておくといった、ちょっとした先読み・先手でも十分である。

 第2回で述べたとおり、周囲を巻き込んでチームで育児をしていくには、前もって周囲にお願いしたり、情報を共有したり、時には必要なスキルを身につけるべく育成したりすることが大切だ。

 私は、目先のことに追われて、先読みをしなかったために、あらかじめ頼んでおけば何の問題もなくやってもらえたであろうサポートを得られず、自分でやらざるをえない状況に陥ることが仕事でも家庭でもたびたびあったが、読者のみなさんはいかがだろう。

 忙しく目の前のことに追われがちなワーキングマザーだからこそ、通勤電車に乗っている5分間だけでもよいから、今後の仕事や家庭の行事を確認して、先手行動をリストアップすることをお勧めしたい。

■「先読み力」チェックリスト(あなたは何項目該当しますか?)
□自分や家族の1週間後、1ヵ月後のスケジュールを定期的に確認している
□自分の仕事量の波を予測して、先手でアクションをとっている

合理的に優先順位を考えれば
「手抜き」できる点も見えてくる

 次にご紹介するのは、「システマティックな思考」といって、仕事や家事のムリ・ムラ・ムダを省くための合理的な思考である。

 例えば、WLBの達人は優先順位付けが上手である。自分で「やらない」仕事を洗い出して、家事サポートを活用したり、全自動洗濯機・ルンバ・食洗機などを導入したりすることで、「手抜き」できることを徹底的に追求していた。

 他にも、会社の机の中や、自宅キッチンやタンスなどを系統的に整理・整頓しておくことで、「あれはどこにいった?」と探す時間を無くしたり、家事動線を短くするための家具の配置を考えたりして、家事の効率をアップしている達人もいた。