「高圧的で偉そう」「価格の話ばかりする」「無口」。こうしたお客さまのことを「苦手だ」と思ったことはありませんか?本日のテーマは「苦手と感じるお客さまとのつき合い方」です。
伸び悩む営業マンに限って、
「嫌いなお客さま」がいる
営業マンを対象に「得意なお客さま、苦手なお客さまはいますか?」というアンケートをとったことがあります。
それなりに営業成績を上げている営業マンは、「苦手なタイプはいない」と答えます。トップセールスともなれば、さらに洗練されて「得意不得意、好き嫌いではなくて、優先順位をつけて、アプローチのしかたを変えている」と答えます。
一方で、伸び悩んでいる営業マンには、必ずといっていいほど「嫌いなお客さま」がいます。「偉そうなことを言う人が嫌い」「お金のことばかり言う人が苦手」などです。営業マン1000人のアンケート結果を見てください。
いかがでしょうか。心当たりはありませんか?一方、トップセールスたちは、こうした「感じの悪いお客さま」に対し、どのように接しているのでしょうか?
「感じの悪いお客さまを見ると、チャンスだと思う」。
これはあるトップセールスの言葉なのですが、意味としては、「感じの悪い人は、誰に対しても『感じ悪く』接している。だから、どの営業マンからも『あの人とはつき合いたくない』と思われている。だとすれば、感じの悪い人と仲良くなることができれば、競合相手がいなくなり、唯一の椅子に座ることができる」というものです。
トップセールスは「みんなが嫌っているのだから、自分は好きになろう」と考えて、「あえて、感じの悪い人を大切にする」のです。
「このお客さん、実は苦手……」と思ったことはありませんか? それは誰もが思っていることなのです。「苦手だ」「怖い」と感じるお客さまにこそ、積極的にアプローチしていきましょう。市場が広がるのはもちろん、既存のお客さまとの関係も必ず深まるでしょう。