スマートエイジングライフ
男の食育 笠井奈津子
【第14回】 2015年4月20日
笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
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コンビニ食だけでメタボを防げるお手軽食事術

 これから意識していただきたいのは、「糖質を○○gまでにしなければならない」ということではありません。なぜなら、限られた商品の中で、数字で“有り無し”を決めてしまうと、かえって栄養が偏ってしまう恐れがあるからです。

 どちらにしようか、何を食べようかと迷ったら、炭水化物の欄をみて含有量が低いものにする、これがコンビニ有効活用の第一歩です。炭水化物ではなく糖質として表示されているものも多くあります(ちなみに糖質量とは、炭水化物量から食物繊維量をひいたもの)。どちらにしても、その栄養成分の表示が、商品1個あたりのものなのか、100gあたりで表示されているものなのかは必ず気をつけて見ましょう。違った土俵で見比べてしまってはせっかくの努力が水の泡です。

 そして、栄養成分表示がされていない場合には、原材料名をチェック。原材料は、重量の多い順に記載されます。そのため、小麦粉やじゃがいものようにもともとの糖質が高い食品や砂糖のように明らかに高糖質なものは避けた方が無難です。そうなると、低予算で抑えたいからといって、炭水化物主体の単品にするのは絶対にNGです。

予算350円、500円でも大満足!
高パフォーマンスなコンビニ食

 予算を350円と考えるのであれば、それなりにお腹にたまって150円くらいにおさまるようなおにぎりやカップ麺に、何を合わせるかがポイント。野菜もタンパク質もほとんどないに等しいこれらのメニューには、野菜がたくさん入ったレトルト惣菜がおすすめです。五目煮のような副菜も、ハンバーグなどのメインのおかずも100円代前半で買えます。豆腐や納豆なども、いくつかパックになったものが100円程度で買うことができます。つまり、これらをあわせることでエネルギー源となる主食、からだをつくる主菜、からだをととのえる副菜、が揃うのです。魚を使ったおかずは200円を超えてしまいますが、肉ばかりに偏ってもよくないので、ときには副菜をあきらめておにぎりとお魚、だけでも良いでしょう。

 ただ、職場で袋のまま食べるのは気が引けますよね……。予算を抑える代わりに、ほんの一手間かけて、一皿に盛り合わせるか、洗い場がない職場であれば紙の食器を使用する方法もあります。

 また特に、朝はタンパク質食品を積極的に選んでほしいもの。タンパク質をとることで体温も上がり、血流もよくなって脳も活性化されます。チキン入りのサラダなどもおすすめですが、ボリュームのあるサラダは一個400円前後と結構高額。同じく、一日に必要な野菜の1/3が摂れます、といった麺類なども、やはり400円前後。この単品だけで予算を占めてしまいます。

笠井奈津子
[栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。
著書には『10年後も見た目が変わらない食べ方のルール』(PHP新書)、『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』(晋遊舎新書)、『甘い物は脳に悪い すぐに成果が出る食の新常識 』(幻冬舎新書)などがある。
公式サイト スリップストリーム(お問い合わせ)


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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