それでも話しかけられない場合は
相手の問いをオウム返ししよう

 それでも自分から話題を切り出せない場合には、せめて話しかけてくれた方を大切にしましょう。具体的には、聞かれた問いを相手にも振りなおしてみるのです。

 例えば、「何かスポーツはしていたの?」「趣味は何かあるの?」という質問に対しては答えて終わりではなく、「◯◯さんは、何かスポーツをされていたのですか?」「◯◯さんは、趣味をお持ちなのですか?」と聞かれた問いをそのまま返してみるだけです。

 当たり前すぎる話に聞こえるかもしれませんが、コミュニケーションで緊張しすぎている時、多くの方は自分に対して意識が向きすぎています。ですから何か質問が来ても、「どう答えよう」と考えすぎて相手をないがしろにしてしまいがちです。相手が質問をしている内容は、実は相手も自分に聞いてほしい場合が少なくありません。今週末に旅行に行くことを伝えたくて、あえて相手に「今週の休みはなにするの?」と聞いている可能性もあるのです。まずは、聞かれた質問は相手にも返してみることを意識してみるといいでしょう。

 今回は雑談について書いてきましたが、まずはなんでも最初の一言を口に出してみるべきです。そもそも相手の目を見て話しかけるのがコミュニケーションの第一歩です。

 こんなことを書いている私自身も新入社員の頃は、上司の目を気にして萎縮していた時期がありました。少しでも見栄を張って、良く見られたいという気持ちも強くありました。結果的に空回りになることも多い中で、少なくとも目を見て挨拶をすることだけは続けていました。

 そしてその習慣は何年も経った今でも役に立っています。やり続けることで必ず習慣化していきます。若いうちに失敗をして、それを糧にすることが大切です。たかが雑談、されど雑談。目の前のことを一つ一つ大切にしていくことが、これからのあなたを支える一歩になると信じています。

 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(キャリアプロデューサー 櫻井樹吏)