これについては、5月13日に新華網が「特稿」の形での文章を発表し、次のように述べた。

「『93%の日本人は中国が嫌い』というニュースが引用した『中日関係世論調査』は、論証の不備や論理の不明瞭さは見られない。(だが、『93%の日本人は中国が嫌い』というニュースは)例えば、調査結果にある「印象がよくない」と「どちらかといえば印象がよくない」という客観的な記述がかなりきつい表現である『嫌い』に置き換えられている。また、『中日両国国民の多くがこのような状況を改善する必要があると考えている』という重要な結論を軽く扱っている」、と。

 新華網の「特稿」は「理性的思考が感情の発散に取って代わることを願う」という言葉で結んでおり、日中関係の問題を感情論で考えるのではなく、理性的に考えた上で意見を言う重要性を説いた。

 ただ、世論調査に言及した文章は、日本人の中国人に対するイメージのみを論じていたが、中国人の日本人に対するそれについては述べていない。文章で取り上げられた調査では、日本人に対しいい印象を持っていない中国人は86.8%で、2013年の92.8%よりも下がったが、依然として高水準である。そのような状況下で、日本に旅行する中国人が増えているという事実も見逃せない。

趙教授はネットの批判に
「無責任だ」と反発

 ネットユーザーなどの批判を受け、趙教授は5月21日付けの『環球時報』に「私を罵る人たちに聞きたい。私の言っていることのどこが間違いなのか」と題した文章を発表し、一連の批判に反論した。

 趙教授の批判の矛先はネットユーザーに向けられていた。趙教授は文章の中で「私は(自分の文章に対する)書き込みを見たが、ある人は私を反日といい、ある人は漢民族の敵だという。彼らの言っていることは、私が文章で書いた事実とは何ら関係がない。ただ、個人的な好き嫌いの感情をぶつけているだけだ。それが中国のネットユーザーのやり方なのか」と述べて、ユーザーたちの無責任なコメントを批判した。そして、自らの考えを再度述べた。

 そこで趙教授は、日本は観光資源に乏しく、天然資源も少ないため、自力で多くの観光客を引き付けることもできないし、経済大国にもなり得ず、「人に頼って生きている」ことも強調した。ただ、「93%の日本人は中国が嫌い」という表現は「93%の日本人は中国にいい印象を持っていない」に改められていた。

 趙教授は日本生活が30年で、日本のいい面と悪い面を知っているため、どの面も熟知した上での主張であり、一定の説得力がある。ただ、他の文章と認識のズレがあるのは、中国人がまだ日本について知らないことが多いことを物語っている。