赤ちゃんを感覚刺激にさらす効果
感覚臨界期には、赤ちゃんをいろんな感覚刺激にさらす必要があります。
さらしてみて、感覚のどれかに興味を示したら、その能力を高めてあげることを勧めます。そうしたら、その領域の専門家や天才になる確率が徐々に高まるかもしれません。
「好きこそものの上手なれ」という格言があります。
積極的に見たり、聞いたりすることをくり返していると、前頭前野を働かせるので、前頭前野がよく働くようになります。
そして、くり返したことは、ワーキングメモリー(作業記憶)として、前頭前野に記憶されます。
ただ、前頭前野は、長く覚えていられないので、すぐ忘れてしまいます。長く覚えていられるよう、何度もくり返さなければなりません。
くり返していると、「海馬」と呼ばれている側頭葉の奥にある脳が働いて、長く残る記憶にしてくれます。
長く残る記憶は「後頭葉」や「頭頂葉」に保存されるのです。
小学校の学力を上げるために
小学校に上がる前にすべき2つのこと
小学校へ行ってからの学業成績を上げるには、次の2つのことを、小学校にあがる前にすることです。
(1)小学1年の国語の教科書を読んであげて、覚えてもらい、すべてを暗唱させる。
はじめは、理解しているかどうか、問題にしなくてよく、声をあげて言えるようにするだけでよいのです。はじめたときの記憶は、前頭前野の記憶なので、スピードは遅く、よく間違え、すぐ忘れますが、「海馬」で記憶するようになると、忘れにくくなります。
コツは、あせらず一話題ごとやっていくこと。じっくりやっていき、「脳の海馬に記憶するようになる」と説明して、内容を理解させます。何度もくりかえしていくうちに、最後には、すべてを暗唱できるようになります。
(2)算用数字「0~9」までの数の概念(種類、個数、単位)を理解してから、ひと桁の足し算と引き算の答えを覚えてもらい、答えは大きな声で言ってもらいます。
はじめの記憶は、前頭前野の記憶なので、計算はゆっくりで、よく間違えるし、忘れますが、気にしなくてOKです。徐々に海馬で記憶できるようになると、スピードが速くなって、忘れなくなります。
この2つができれば、小学1年修了時の学力があることになります。
(1)(2)ともに文字を理解して、書けるようになったら、大声で読んでください。