無産階級の党という色彩を
比較的強く持つ中国共産党

 ここで私が指摘しておきたいのは、下記の職業分布にも見られるように、党員の半分以上は最終学歴が高校卒業以下の労働者であり、ここから中国共産党は依然として工農階級(農民やいわゆるワーカーといった階級)を率先して代表する無産階級としての党という色彩を、比較的強く持っているということである。

 党員の年齢を見てみると、以下のようになっている。

・35歳以下――2247.9万人(25.6%)
・35~45歳――1779.2万人(20.3%)
・46~60歳――2446.2万人(28.0%)
・61歳以上――2286.0万人(26.1%)

 次に、党員たちの職業分布を見てみよう。

・農牧業――漁業従事者2593.7万人(29.5%)
・退職者――1621.6万人(18.5%)
・企業・民間法人の技術者――1253.2万人(14.3%)
・企業・民間法人の管理者――901.6万人(10.3%)
・党・政府の役人――739.7万人(8.4%)
・工人(ブルーカラー労働者)――734.2万人(8.3%)
・その他の職業者――710.5万人(8.1%)
・学生――224.7万人(2.6%)

 上記の統計データも含め、国営新華社通信が中国共産党党内統計公報を整理した内容に基づいているが、同公報によれば、中国7565の都市・街道、3万2753の郷(町)や鎮(村)、9万2581の社区(地域コミュニティーにおける居民委員会)57万7273の建制村(省市級行政機関による承認を経て設置され、主に農村の村民委員会によって管轄されている村)に共産党組織が設立されており、全国におけるカバー率は99%以上に及んでいる。

 私は個人的になぜ“99%以上”という表現をするのか気になったため、同通信の関係者に確認をしてみた。すると、「例外は台湾」という答えが返ってきた。

 中国共産党は“台湾は中国の一部”という政治的立場を貫いてきたが、現状として、台湾に公式な共産党組織は設立されておらず、一方で、将来的に“祖国統一”を目論む中国共産党は、“台湾にも共産党組織を設立する”という目標的立場をもって、“99%以上”という数字を意図的に掲げているものだと私は推察した。