社内プレゼン資料は、必ず<br />「現状報告」+「提案」で構成する

 ただし、ブリッジ・スライドは、必ずなければならない性質のスライドではありません。提案内容がごくシンプルなものであれば、特にブリッジ・スライドを作成する必要はありません。提案内容がやや複雑なときには、決裁者が頭を整理しやすくなるように、丁寧にブリッジ・スライドをはさむことを心がけるようにしてください。

本編スライドは「現状報告」+「提案」で構成する

 最も重要なのは、もちろん本編スライドです。
 これを5~9枚で、説得力をもって構成するために最大の知恵を絞ります。

 この本編スライドは、大きく「現状報告」と「提案」の2つのパーツに分かれます。
「現状報告」では、第1に「どんな課題があるか?」を明らかにしたうえで、第2に「その課題が生じる原因は何か?」を提示します。それを踏まえて、「提案」において、「その原因を解消する解決策」を提案するとともに、「その解決策を実施した結果、期待される効果」を示します。

社内プレゼン資料は、必ず<br />「現状報告」+「提案」で構成する

 また、本編スライドの最後には、提案内容の概要を1枚にまとめた「概要スライド」を示します。ここで絶対に押さなければならない情報が「事業実施に必要なコスト」と「スケジュール」。これは定型フォーマット化しておくと便利です。この概要スライドも含めて「5~9枚」ですから、ご注意ください。

 そして、最後にアペンディックス(別添資料)です。
 これは、本編スライドには盛り込むことができなかったデータや、本編スライドの補足説明に必要なデータなどをストックした「資料集」です。プレゼン終了後、決裁者などから出される質問・疑問に回答するときにスクリーンに映し出します。このアペンディックスに不備があると、「十分な検討がされていない」「決裁するには至らない」と決裁者に判断されてしまいますから、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。

(本稿は、『社内プレゼンの資料作成術』より一部を抜粋・編集したものです)