なぜ、冬期を活用するとうまくいくのか?

 特に寝つき・寝起きの悪い子どもには、まず運動をよくさせて、床につけばコロッと寝入る工夫をします。

 次男の場合は、運動を十分させ風呂に入れてよく体を温め、ふとんも温めておきました。

 時には温かいミルクなどを飲ませ、寝かせたものです。寝入ってしまったら不必要でしょうが、明け方にはコタツを入れてやりました。

 床に入ってから話をするということはせず、手や足の指先を軽くマッサージしたりして温めてやり、「おふとんのなかでごそごそ手足を動かさないように」と命じ、かけぶとんの上からリズムをつけてゆっくり体をたたいてやりました。

 単調なトントンという音をだんだん遅くして、次男の呼吸がそのリズムに合いだしたら、そばから離れました。

 私は息子たちが少し熱っぽいとき、カゼぎみのとき、疲れが襲ってきたとき、顔色が悪いとき、ケガをしたときなど、いつもより1時間ほど早く寝かせました。

 このような場合、冬はらくで、床や部屋を暖めることでふだんより早く寝つかせることができます。外気温との差で眠りをコントロールしやすいのです。

惰眠をさせない、早寝させたい、昼寝を少なくする、熟睡タイプにする、早く起こしたい、寝起きを機嫌よくさせる――などは気温の低い冬期が、温度をコントロールすることで改善していくのによい時期だと言えます。

 ひと冬で眠りをコントロールできればよいのですが、夏期に体調を狂わせやすいので、何年か試みる必要があるでしょう。