おおた 痛みは体からのSOSなんですね。

佐藤先生 「今、ここが悪いから、早くなおして!」というサインです。最初は筋肉のハリやコリという形でSOSを発します。マッサージでもその場は楽になりますが、根本的な解決にはなりません。そのうちに痛みが生じます。それでも鎮痛剤などで痛みだけを取り除いているうちは、根本をなおすことはできません。そうやって骨のゆがみを長い間放置していると、そこに関連する臓器が少しずつ弱っていき、病気を発症することがあるのです。

おおた 恐ろしいですね。内臓への負担は自覚が難しいですからね。

佐藤先生 だからこそ、筋肉や関節などに痛みが生じたら、早めに根本的な対処をすることが大切です。健康の維持のためには、骨のメンテナンスも重要な要素なのです。

骨のゆがみは万病のもと

背骨がゆがんでいる人は内臓の病気になりやすい!?イラスト:青木大(DAICREATION)
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 骨がゆがむことで、神経が圧迫されると、その神経の先にある臓器にまで悪影響が出ます。どのあたりの骨のゆがみが主にどんな疾患の原因になり得るのかは右のイラストをご覧ください。

 人間の体には自律神経という神経が張り巡らされています。体のどこかに不調があれば、それを感知し、脳と連携して、正常に戻すように働きます。人間本人が気づいていなくても、寝ている間でも、自動的に自律神経が働いて、体の調子を保とうとします。

 しかし骨がゆがみ、神経の通り道が圧迫されると、自律神経をはじめとする神経系統の機能が低下します。その結果、さまざまな疾患が生じてしまうのです。

 たとえば、ある内臓で疾患が生じたとしても、その内臓が勝手に病を作り出したわけではありません。なんらかの悪条件が重なり、さらに体の自己回復能力が滞ることによって、疾患が発生するのです。