講義の終了後にそうした方と話をすると、

「睡眠時間が少ない状態が続いているんです。すみません」

 と素直に事情を教えてくれました。残業時間に対する厳しい指摘がなされる時代。家に早く帰されるビジネスパーソンが増えているにもかかわらず、どうして睡眠不足に陥る人が多いのでしょうか?

3人に1人が「睡眠で休息とれない」
約6割が「睡眠不足で仕事に支障」

 若手ビジネスパーソンは、約4割が睡眠不足に陥っていると言われます。厚生労働省が行った「健康意識に関する調査(2014年)」の結果によると、「睡眠で休養が十分にとれているか」の問いに「あまりとれていない」または「まったくとれていない」と回答したのは全体で32.5%。なかでも20代~30代男性は40.7%以上に上っています。

 ちなみに理想の睡眠時間は、「6時間」と言われています。理由は、「6時間」が目覚めのいいタイミングだから。成人の場合、最適で理想の睡眠時間は入眠からおよそ4時間半ないしは6時間、あるいは7時間半と、90分の倍数がスッキリ目覚めるのに理想的な睡眠時間(眠りが浅いレム睡眠の時間帯)だからです。それならば7時間半眠れたらいいのですが、そうなると11時前には就寝しなくてはなりません。現代人の生活パターンからすると、11時前に休むというのは、なかなか現実的ではないのではないでしょうか。

「現代ビジネスパーソンの睡眠傾向調査(2012年)」によると、ビジネスパーソンの平均睡眠時間は、理想の6時間を切る人が45%に上っています。そして、全体の約6割は「睡眠不足で仕事に支障が出ている」と影響を自覚している人が多いようです。

 ちなみに、睡眠不足は帰宅する時間帯の遅さに原因があるわけでもないようです。睡眠不足の原因は、

・枕が合わない
・敷ふとん・ベッドが合わない」

 といった環境に加えて、「スマホの見過ぎ」といった自業自得のものもあるようですが、ストレスも原因として少なくなさそうです。