“型から入り、型から出る”
もっとうまく指導しさえすれば、与えられた課題を描くことができるのです。じつは自由に描くことは難しく、かなり訓練しないとできません。
“型から入り、型から出る”ことができるまで仕込まれて、やっと自由画を描けるのです。
また、座ったまま背を丸くして書く姿勢を、私の前で堂々とやるとは、なんとも生意気です。
いかなる場合も、背筋を伸ばした正しい姿勢、正しい鉛筆の持ち方で書かせなければなりません。寝転びながら鉛筆を持つなんて、もってのほかです。
もし、私のインストラクターが教えた子の中に、そんな子がいたら、お母さんにも、その子にも申し訳ないです。
こういう場合、お母さんは、お子さん用のノートやスケッチブックを事前に用意し、正しい姿勢で描かせるように指導してください。
素直な幼児は、
素直な脳を持っている
親の許可の重さを知る幼児の脳は、すぐれているのです。
教室でごはんを食べたとき、「ごちそうさま」と言うまで席を立たない2歳児がいました。
この子は、すでに親の許可の重さを知っています。素直な幼児は、素直な脳を持っているのです。イタズラもします。ウソもつきます。ずるいことも覚えます。それでも、素直な幼児は、大脳に美しい枝ぶりのシナプスを拡げていきます。