子どもの手先を器用にする方法
ハサミを使って折り紙で円を切るとき、非利き手の動かし方が大きく関わります。非利き手の重要性や、分担性がよくわかるはずです。
片手で作業しないよういつも注意することが、非利き手のうまい使い方を幼児自身が開発していくのだと考えて、どんな場合でも左右の手の位置に注意します。
特に道具を使うとき、たとえばクレヨンで絵を描くとき、片手だけで描けても、他の手で紙面を押さえる、添えることを注意します。
利き手の器用さは練習の度合いで育ち、非利き手の感度のよさは経験数で育ちます。いつも両手を使う幼児は、非利き手の感覚をみがき、利き手を補助していけば、利き手はますます器用になり、精密な動きができます。
手をよく動かすと頭がよくなるということよりも、お母さんは器用・不器用が生活に大きく影響していることをよく知っているはずです。
わが子の将来のためにも、器用な手を育ててあげてください。
成人してから器用になるための訓練は厳しく、成果があがりにくいのです。
初めて持つ道具使いに、利き手・非利き手をうまく協力し合うように促すだけで、幼児はみずから開発して、器用さを身につけていきます。