内向的な人ほど、
リーダーになるべき時代

いま起きているリーダーシップの変化について触れておきます。

リーダーというと、「即断即決・勇猛・大胆」「ついていきたくなるカリスマ性」「頼りになるボス猿」というイメージを持つ方が多いのではないかと思います。

しかし、そうしたリーダー像は、過去のものになりつつあります。
いま最前線で活躍しているリーダーたちは、権限を現場に引き渡し、メンバーたちに支えられることで、組織・チームを勝利へと導いています。
優秀なリーダーほど『リーダーらしい仕事』を何もしていない」というのは、まさにそういうことなのです。

そして同時に、一流のリーダーの多くは、内向的で、心配性で、繊細であるという点でも共通しています(無論、「ポジティブな意味で」なのですが……)。「社長トーク」の収録の際に、大きなギャップを感じることも増えてきました。社長のもの静かな佇まいを見ただけでは、その会社の圧倒的な業績とイメージがつながらないのです。

この記事を読んでいる方のなかには、「自分はリーダーに向いていないのではないか?」「リーダーの仕事を全うできていないのではないか?」という問題意識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その心配自体が「リーダーとしての素質」になり得るということをまずお伝えしておきたいと思います。

あと必要なのは、発想の転換だけです。

これをきっかけに“リーダーらしい仕事”を手放し、本当のリーダーの仕事へと向かっていただきたいと思います

では、具体的に何が必要なのか?
今後の連載では、それをさまざまな角度からお伝えしていきたいと思います。

(第2回へつづく・明日公開予定)