日経平均株価は2009年3月安値7021円から、今年4月高値1万1408円まで反騰し、上昇率は+62.5%に達した。「6割上昇相場」後の今後の展望はどうなるのか。典型的な例として、2000年と04年の相場を検証してみたい。

 まず2000年だが、「ITバブル崩壊相場」として投資家に記憶されている。日経平均は、1998年10月安値から2000年4月高値まで+62.9%の上昇となった。

 ところが、まさにバブル崩壊で、5月に急反落し、自律反発を挟みながらも、終局的には03年の安値7603円に達する大暴落となった。

 一方、04年相場は、今回相場と類似点が多い。日経平均は、03年4月安値7603円で大底を打ち、04年4月高値1万2195円まで+60.4%の上昇となった。しかし、中国、米国の金融引き締めによって、4月高値から急速な下落に転じた。

 6月には+14.2%のリバウンドを見せたが、その後は再反落する目まぐるしい展開となった。結局、相場は膠着感が強まり、典型的なボックス相場へと移行した。