積ん読に悩む現代人の
「ため込まない」読書法

そこで、僕が提唱したいのが「フロー・リーディング」です。

「フロー(flow)」とは「流れる」という意味の英語です。簡単にいえば、フロー・リーディングとは、「その本に書かれた内容が、自分の内部を「流れていく」ことに価値を見出す読書法」です。

その対照として考えているのが、「ストック」型の読書法。
これは、本に書かれていることを頭の中に「貯蔵」することに重きを置いた従来型の本の読み方です(経済や会計を学んだことがある人は、フローとストックの対比はイメージしやすいのではないでしょうか?)。

「音楽を聴く」ように「本を読む」には?【後篇】(イラスト:後藤グミ)

フロー・リーディングは、膨大な情報が押し寄せてくる時代に最適化された「ため込もうとしない読書」です。

遅読家のための読書術』では、これを実践していただくための方法を、テクニック・習慣・環境づくりなどの角度から解説していきます。