「ストック」へのこだわりを捨て、
多読生活への一歩を踏み出そう

とはいえ、まだまだ「しっかり知識を取り入れてこその読書だ!」という人のほうが多いでしょう。

実際、日常的に読書をする習慣が身についており、たくさんの知識を習得できている人にとっては、僕の方法はあまり役に立たないかもしれません。この本のメソッドが有効なのは、そうした「読書エリート」の方ではないのです。

「ため込む読書」にとらわれているがゆえに、部屋の片隅に「積ん読」の山ができてしまっている人……。

新たに読みたい本を書店で見かけても、「まだ読んでない本がいっぱいあるし……」などと思って、買うのを躊躇してしまっている人……。

そういう人には、きっと効果を発揮するはずです。
「ちゃんと読んで『インプット』しなきゃ……でも、気分が乗らないな」なんて思っているくらいなら、さっさとその本を自分の頭の中に「流し込む」ことが重要。本を有効活用する道筋は、そこからスタートするからです。

では、そのためになにからはじめればいいのか?
それを次回から掘り下げていくことにしましょう。

(第6回に続く 3/2公開予定)