このように雄大さんは離婚してから6年が経とうというのに、未だに金銭面で好転する気配はなく、むしろ悪化の一途を辿っているのが現状です。離婚してお金持ちになる「離婚長者」など世の中にはほとんど存在せず、十中八九は離婚したせいで「離婚貧乏」に転落するのですが、雄大さんはその最たる例でしょう。

(2)「プライド」

「僕は精神的に破壊され、今は理不尽と葛藤しながら暮らす日々です。悔しいです」

 そんなふうに「離婚の喪失感」について語ってくれたのは宮下純一さん(45歳)です。純一さんが離婚したのはちょうど3年前。結婚生活の最後の方はほとんど生き地獄も同然で、最終的には妻の不倫が発覚したのが決め手になり、離婚をせざるを得ない状況に追い込まれたそうです。

 純一さんは妻の不倫のせいで3人の息子さんと引き離され、念願のマイホームは売りに出すしかなく、実家には顔向けができないので、今は1人寂しくアパートの一室で暮らしています。そんな純一さんもやられっ放しだったわけではなく、鬱憤を晴らすべく、反撃に打って出ました。弁護士に依頼して、不倫相手の男へ慰謝料を請求したのです。

 しかし、いつまで待っても相手の男から純一さんの口座へ慰謝料が振り込まれることはなく、また弁護士に「どうなっているんですか?」と尋ねてみても「今やっているよ」「忙しいんだ」「ちょっと待ってくれ」という感じで、最低限の進捗すら教えてもらえず……。

離婚のせいで傷ついた心
時間の経過とともにますます悪化

 結局、純一さんは弁護士に見切りをつけて、今度は自力で行動を起こしたそうです。具体的には不倫相手の男の職場へ掛け合うべく、本社の人事部へ連絡をとったのですが、「プライベートな問題ですので」と取り合ってもらえず、まったく動く気配はなく、純一さんは完全に行き詰まってしまったのです。

「僕は何もかも失いました。でも、元妻や男はどうでしょうか?何も失うことなく、今も平気な顔で暮らしていると思うとやり切れません。不倫は犯罪じゃないんですか!こんな理不尽が許されるんですか?泣き寝入りするしかないんですか!」