エントリーシートの作成、意外とストレスがたまります

 みなさんは、自分の「ストレス耐性」に自信がありますか?

 これまで私が就職支援で関わった学生さんや若者に同じ質問をした際、「割と自信がある」という意見と「……」と首をかしげる意見で割れました。

 そして、自信があると言う学生の意見を聞いてみると、これまであまりストレスを感じたことがないから、という人が意外と多いことがわかりました。確かにストレスをあまり感じずに生きてきた方には、およそイメージがしにくいものかもしれません。

 ただし、いざストレスを感じる環境になった場合、それにきちんと対処ができるか、不安が残るのも事実です。今回はそんな就職活動でストレスを感じやすい“ある場面”とそれへの対処法について考えていきたいと思います。

自分のことをうまく伝えられない
就活ならではの「ストレス」とは

 まもなく3月、企業の採用広報開始を直前に控え、就活生たちの動きも活発化しています。いくつかの学校では既にOBやOGによる企業交流会も開かれており、各地で公式・非公式を問わず確実に就職活動はじわじわと始まっている状況です。

 就職活動がはじまると、これまであまりストレスを感じてこなかった学生や既卒生もストレスを感じやすくなります。さらに友人の進捗状況を知ることで、「何をしていいか分からないが、何かをしなければいけない」というプレッシャーに駆られることも多くなるのでしょう。一方、学生時代にプレッシャーを感じず、就職しないまま大学を卒業すると、就活支援を行う私の出番となるのですが、ここではプレッシャーに駆られている前提で話を進めていきましょう。

 果たして、そもそもストレスを感じることは悪いことなのでしょうか。