「また、各会社は消費者向けコールセンターを設けることが義務付けられていますが、新電力の場合、スタートからきちんと運営できるかはあくまで未知数。既存の電力会社は、そのノウハウにおいてこれまでの蓄積があるのは事実です」

 以上を踏まえた上で、具体的なプラン選びの仕方を考えていきたい。100以上のプランを自分で1つずつ比べていくのは難しいが、現在は、先に挙げた「エネチェンジ」や「価格.com」などのサイトで、各家庭の地域や電気使用状況に応じたプランを比べることができる。

 これらのウェブサイトでは、最初にプラン選びの材料となる世帯の情報を入力する。すると、その情報を基に契約可能なプランを一覧でピックアップしてくれるのだ。入力する世帯の情報とは、「住んでいる地域」「現在の契約プラン」「1年トータルの電気使用量」「世帯人数」「世帯のライフスタイル」「ガス契約があるか」などだ。

 このうち「1年トータルの電気使用量」は、個人で計算するとなると面倒。だが比較サイトでは、特定の月の電気使用量だけを入力すれば、そのエリアの気候などをもとに大まかな年間使用量を計算してくれる。「東京都在住、2月の使用量が8000円」と入れれば、冷暖房を使わない時期はそれより少なめに想定するなどして、1年トータルの電気使用量を概算する仕組みになっているのだ。

「世帯のライフスタイル」については、電気料金の割引プランに関係している。というのも、プランによっては「夜の時間帯に使う電気料金を割引する」といったものもあり、生活パターンや時間帯に合わせた節約も可能なのだ。

年間で1万6000円もの節約に
4人家族における理想のケース

 では、実際にどんな割引プランが推奨されるのか。架空の世帯でシミュレーションしながら、その一例を挙げてみよう。

 まずシミュレーションするのは、40代夫婦と小学生2人の4人家族。東京都在住で、親は共働き。電気と都市ガスを併用している世帯としよう。お昼時は家族全員が外に出ているのが普通で、夜は22時以降まで両親が起きている。休日は、土日のどちらかで外出していることが多い。

 40アンペアで契約しているこの家庭では、2月の電気代が月1万5000円だった。暖房が頻繁に使われる冬場とはいえ、電気使用量の多い世帯といっていい。