

全ての動作は、背筋を伸ばし、胸を開いた状態で行いましょう。おすすめは “やりにくい方”から動かすことです。右のほうがやりやすければ、左を多めに。左右差があるときは、コリを強く感じる方を長めにやってみましょう。
また、腕を動かすことによって、周りの筋肉がだるく感じる場合は、その筋肉が固まっている、弱っている、血行不良などが考えられので、少しずつじんわり動かしていきましょう。
ストレッチ終了後、鎖骨や胸郭の開きを感じていただけたら、大成功です。
肩こりになってしまったら、こういったストレッチを行うと多少すっきりします。でも、そもそも肩こりになりたくありませんよね。では、どうすれば少しでも肩こりになりにくくなるのでしょうか?
頭と身体で正しい姿勢を理解していないと、常に悪い姿勢が身についてしまいます。身体に“形状記憶”させておかないと、長時間正しい姿勢は保てません。
しかし、パソコン作業を行う上では、背中が丸まったり、首が前傾してくることは避けられませんよね。それならば、前回もお話ししましたが、1日に3回は正しい姿勢をとることを心がけましょう。
椅子に座った状態の「正しい姿勢」は、以下のことに気を付けてみましょう。
(1) 背骨に沿って棒が入っていて、頭は上から吊られているような感覚で
(2) 頭は後ろに、あごを引く
(3) 肩がいかってしまったら、力を抜いて
(4) 肩は胴体の真ん中の軸より後ろにないとダメなので、しっかりと胸を張る
(5) お腹とお尻に力を入れて骨盤を安定させ、真っ直ぐを保ちましょう
長時間、悪い姿勢をとってしまった後、正しい姿勢を脳にインプットするイメージで行うと良いでしょう。
さて、姿勢が整ったら、悪い姿勢へ導かれないように、環境も整えましょう。
ノート型パソコンなら、パソコンを置く位置を10~20cm上げましょう。デスクトップの場合でも、キーボードの位置が低くて首が前傾するようなら、少し高くしてみてください。胸が開いた状態でパソコンに向かえると良いでしょう。