編入のルートを行くなら
英語力より留学の「エリア」が重要!

高校までの成績がどんなに悪くても、世界トップ大学を狙える最も良い方法が「編入」です。

ただし、そのルートを使うには、それなりの知識が必要になってきます。実は、アメリカの4年制大学は、同じ州内で学ぶ生徒を優先して合格にします。

公立である州立大学は特にそういう傾向があります。

ですから、たとえば、ニューヨークにある4年制大学に入ることが最終目標であれば、ニューヨーク州にある短大に行くのが鉄則です。

UCLAやスタンフォード大学、つまりカリフォルニア州にある大学に行きたいのに、フロリダ州や、ペンシルバニア州など、地理的に遠い場所に留学してしまうとそれだけで編入できる確率は下がります。

もちろん、他の州の大学にまったく編入できないということはありませんが、単位の認定が煩雑になるなど、難しくなることが予想されるためおすすめできません。

というのも、アメリカの州はその州ごとに飲酒や運転免許の解禁年齢など、いろいろな法律も違うくらい独立した存在です。教育制度やカリキュラムもそれなりに異なっているため、Aという州の短大からBという州の大学へ「編入」するのは難しいのです。

地理的に近くにある短大と4年制大学の間にある「個別の結びつきの強さ」のようなものは、イメージ的に日本の推薦入学の「枠の数」と近いと言えます。

日本でも、地元のトップ大学への推薦枠が多いのは、地元のトップ高校というケースはよくあると思います。特に公立、いわゆる地元トップの国立大学や県立および市立大学と、地元で優秀な県立高校や市立高校は太いパイプでつながっているものです。

アメリカも同じで、「同じ州の短大」のなかに優秀な学生がいた場合、「同じ州の4年制大学」はその学生を欲しがるのです。

そのため、「○○大学に行きたい!」という希望が明確なのであれば、同じ州にある短大に進学し好成績をあげて、4年制大学へ編入するのがいちばん確実な方法です。