調査では「ウィンカーを出さずに右折左折をする車が多い」「信号が青に変わる前に発信する車が多い」など、具体的なシチュエーションを提示し、「とても思う」「やや思う」「あまり思わない」「まったく思わない」で回答してもらった。その中で、もっとも多くの人が「とても思う」と回答したのが、「信号機のない横断歩道で、歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しない車が多い」という設問。全体の43.7%が「とても思う」と回答。「やや思う」(42.5%)と併せると、実に86.2%の人が一時停止について「マナーが悪い」と感じていることが分かった。

 この設問に関して地域別にみると、徳島県(52.4%)、埼玉県(51.6%)、香川県(51.1%)、佐賀県(50.0%)と「とても思う」が半数を超えている県もあった。しかし、自身の交通マナーを問う「信号機のない交差点で、歩行者が横断歩道を渡ろうとしている場合には、車は一時停止しなければなりません。そのことをあなたは知っていますか」という設問では、ルールを「知っており、行動に移している」答えた人は、全体で70.7%と多かった。自身の認識と、周りからのそれとでは大きな隔たりがあるようだ。

 また、近年は「歩きスマホ」などスマホのマナーが指摘される場面が増えたが、そうした傾向はこの調査にも表れている。「運転中に携帯電話(スマホを含む)を使用しているドライバーが多い」という設問では、「とても思う」が全体の37.0%だった。通話やメールの他に、スマホをナビとして使用したり、渋滞情報や現地の情報を調べたりと運転中でも使いたくなる場面は多々あるが、もちろん運転中の携帯電話やスマホの使用は道路交通法違反だ。マナー以前の問題であることを忘れてはならない。

 今回の調査で、全体に問う「あなたは思いやりを持ち、交通マナーを意識して運転していますか」という設問では、「とても意識している」が45.1%、「やや意識している」が52.3%だった。交通マナーを意識しているドライバーは多いようだが、他者から見た場合にはそのマナーは決して十分とはいえないようだ。

 久しぶりのドライブは気分が高揚し、交通マナーがおろそかになることもあるかもしれない。しかし、それが道交法違反や事故にもつながりかねない。運転前に交通ルールを見直すと共に、他者目線に立って交通マナーを考える必要もありそうだ。(文・平岡真夕)

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