あなたには、かなえたい夢や目標がありますか? その実現に向けて、具体的な行動に移せていますか? どちらもまだだけど、なんとなくもやもやしているこの現状から抜け出したいというなら、本連載がきっとお役に立ちます。『逆算手帳の習慣』(ダイヤモンド社)を上梓したコボリジュンコさんは、同書の中で、夢をかなえる具体的な方法を公開しています。本連載では、ふわふわした夢を現実に変える「逆算思考」と「手帳術」について、わかりやすく解説します。

自分の夢を先延ばしにするのは、なぜだろう?

締切りが、逆算思考のスイッチをオンにする

 久しぶりに会った友達が、「ダイエットしたいなー」と言います。

 たしか、3年前にもダイエットしたいと言っていたはず。

 別の友達は、会う度に私の歯を見ながら「私も歯列矯正しようかなぁ」と言います。

 5年前に「本を出したい」と言っていた知人は今もまだ本を書いていないし、企画書すら作っていません。

 みなさん、一体、いつになったらやりたいことをやるのでしょう。

 やりたいことを先延ばしにしている人でも、仕事の締切りや他人との約束はちゃんと守ることができます。

 でも、やらなくてはいけないことは出来るのに、やりたいことが出来ないのはなぜでしょうか?

 私の口癖は、「いつ?」「いつそれをやるの?」「いつまでに実現させたいの?」です。

 「ダイエットしたいなー」と言われたら、「いつまでに?」と質問します。

 「会社を辞めてフリーランスになりたい」と言われたら、「いつ? いつ会社を辞めるの?」と質問します。

 「いつ?」「いつまでに?」という質問が、逆算思考のスイッチをオンにするからです。

 「夏までに痩せたい」「来年の3月に退職したい」というように、やりたいことに自分で締切りをつけると、「じゃぁ、どうしたらいいだろう?」と具体的に必要なことを考えるようになります。

 やりたいことを先延ばしにしてしまうのは、締切りを決めていないからです

 締切りを決めることを嫌がる人がいますが、やりたいことの締切りというのは、自分の夢が叶う日のことなんです。

 嫌がる必要なんてありません。

 いつまでに実現させたいのかを決めて、逆算思考に切り替えていきましょう。