職場(69) サブカテゴリ
第6回
評価を必ずフィードバックすること。それが「適度なかまい方」のもっとも重要なポイントであると前回は指摘しました。しかし、フィードバックをすればいいというものではありません。フィードバックがモチベーション・アップにつながるための条件は、上司と部下のあいだに良好な関係性があることです。 逆に良好な関係性がないと、たとえ上司が部下をほめても、部下の責任感は低下するという研究結果があります。JR西日本が福知山線脱線事故を契機に取り組み始めた安全運行のための研究の一環で、「効果的なほめ方・叱り方に関する研究」がそれです。今回は、この興味深い研究結果について詳しくレポートしましょう。

第4回
陰湿ないじめをする上司と闘うため弁護士に相談し、社長宛てに内容証明を送ってしまったある中堅社員。しかしそれで会社を敵に回し、よりみじめな負け組となってしまう。彼の敗因はどこにあったのだろうか?

第3回
スウェーデンの研究では、上司の「リーダーシップ能力」と部下の「心臓病のリスク」の間に大きな因果関係を発見したと報告しています。「上司に恵まれていない」と感じている人は、長生きできないかもしれません。

第3回
上司の利己的な思惑を見抜くことができず、汚れ役を押し付けられた若き男性社員。女たちとの「代理戦争」にまで発展し、最後は地方に飛ばされてしまう。二枚舌上司に利用された彼の無念な思いとは――。

第5回
業務に不満を感じていたA君は、思い切って上司に異動を願い出たそうです。しかし、上司はA君の言い分をまったく認めませんでした。認めないばかりか、頭ごなしに否定されたと言います。 「もの凄くきつい言い方でした。『なんでお前の為に俺が他の部署と調整しなければならないのか』と言われましたね」 もちろん社員の言い分をすべて認めるわけにはいかない、というのは当然のこと。A君とて、それは承知していました。むしろ、自分が考えていることを理解してもらいたいという気持ちが強かった、と言うのです。しかしその後、A君への態度はエスカレートしたそうです。 「『お前は会社に対して不信感をもっている、そういうやつをチームに置いておくわけにはいかない。この会社に残ったとしても、もう出世はできないぞ』なんて言われました。会社が嫌いなわけではなかったけど、最後は『じゃあ辞めます』って言ってやりました」

第2回
今回は、上司の嫉妬心や“付和雷同型”社員が多数ひしめく組織の論理と対立した女性MBAホルダーの結末を紹介する。優秀な女性が「負け組」となった理由とは――。

最終回
仕事柄、自分が仕える上司のことを心底尊敬できないと秘書という仕事は務まらない。秘書たちが「こんな上司に仕えたい」「こんな上司は絶対イヤ」と思っているのか? 秘書同士の食事会で本音が浮き彫りに。秘書たちのイニシャルトークがはじまった。「どうしてN(取締役)の秘書にはなりたくないの?」と私。「だってものすごくエラぶっていて、横柄な感じがするんです。S(社長)に見せる態度と社員に見せる態度が極端に違うじゃないですか。エラそうにしているわりには、イザというときには責任をとらずに、Sに言い訳ばかりしているところも、どうしても尊敬できないんです」と新人秘書Y。

第1回
第1回目の今回は、上司の魂胆を見抜くことができず、外堀を埋められた後に部署から追い出され、出向→転籍となったある管理職の悲劇を紹介する。彼がみじめな「負け組」となった敗因は一体どこにあったのか――。本来、「出向」と「転籍」の間には一定の境界線がある。「出向」は会社の籍が変わるわけではないため、給与などの待遇は変わらない。だから多くの人はそれを素直に受け入れている。しかし、その出向が転籍の罠だとしたら・・・。出向という既成事実をつくり、やがては転籍という形に追い込むのだ。出向はいまや、「リストラ」の一環として行なわれている場合があるのである。

第19回
個人差はあるものの、女性にとって「生理」が仕事に及ぼす影響は、けっして小さくない。やたらイライラしたり、痛みで仕事どころではなくなったり・・・。「生理の怪奇現象」について男性も知っておいたほうがいい。

第4回
「若手の気持ちがわからない」と嘆く前に、彼(女)たちが育った時代背景を知ることも大切。そうすることで、若手がなぜ成長を急ぐのか、早々と会社に見切りをつけるのか、その理由の一端が見えてきます。

第18回
後輩を思うままに操り、職場に君臨する「お局さま」。女性はもちろん、男性にとってもゆめゆめ侮ることのできない存在だ。良くも悪くもその影響力は絶大。なめてかかると、とんでもない痛手を負うことになる。

第11回
「40歳を過ぎたら顔に責任をもて」とか「顔には人生が刻み込まれる」などとよく言われるが、そのとおりかもしれない。人相が第一印象の良し悪しはもちろん、その人の生きる姿勢まで伝えてしまうものである。

第17回
女性は言葉や態度、あるいはモノによってパートナーの愛情を確かめようとする。同じような傾向は職場でも見られる。働く女性たちが求めるのは、「ほめ言葉」という名の愛情だ。女性は男性よりもそれが必要である。

第10回
一時期、新しい事業で会社を急成長させて、時代の寵児ともてはやされたW社のE社長。昔からE社長と親しくしていたT氏から聞いた話だ。あるときT氏がW社を訪れたときのこと。エレベータでE社長と偶然乗り合わせたT氏は、昔からの調子でE社長に声をかけたそうだ。「やあ、Eさん。元気ですか」すると、まさに時の人として脚光を浴びていたE社長は、T氏を歯牙にもかけないという態度で、挨拶もせずにフンと横を向いてしまったという。そのときT氏は、寂しい気分になったと同時に、きっとこの会社はおかしくなる、そう思ったらしい。 このように自分が偉くなるとつきあう人を選び、古くからの知人と接する態度まで変えてしまう人が結構いる。しかし本当に徳がある人というのは、決してそんなことはしない。昔からの関係もとても大切にしているものである。

第3回
近頃の新人は、上司に電話対応について褒められたぐらいでは、喜びません。いまどきの若手が総じて成長意欲が強いことは、皆様も感じておられると思います。しかも、それぞれがイメージする成長を、短期間の間に達成したいと考えていることも特徴です。20年前に社会人になった私たちの多くが「30歳ぐらいまでには、目鼻が付けばいいや」と思っていたのとは、大きな違いがあります。バブル崩壊後のリストラ全盛期にものごころがついた彼(女)らは、会社に骨がらみで依存することのリスクをわかっています。どこに行っても通用するような仕事力を、一刻も早く身につけようという切迫感には、時代的必然性があるのでしょう。

第9回
意味のない団体の年会費、過剰な接待やタクシーチケット、定年後「顧問」して居座る役員など、企業には「一体何のため?」と思える不合理なことが多い。こうした今ひとつ納得しがたい出来事の数々について、私はあるときボスに聞いてみた。するとボスは、「君が考えるように、何もかも合理的に、とはいかないこともあるんだよ」「それをいちいち批判して、排斥しようとムキになることが、結果として、自分の世界を狭めてしまうことになる。君も清濁を併せ呑める人間になりなさい」と私に言った。うつむく私を見て、ボスはニヤリと笑ってつけ加えた。「でも、どんなことでも、あきらめて受け入れるということでは決してないよ」と。

第15回
「中田課長って、じつはEDじゃーん!」今年入社したばかりの女子社員、渋谷ギャル子さんの発言に一同は完全に凍りついた。「あ、あの、渋谷さん。どどど、どうして僕がEDだってこと…」「やだなあ、中田課長。EDって渋谷の若者語で、『ええ度胸しとる』って意味の略語だよっ。ホメてんの!」「そ、そう。どうもありがとう…」最近は誰でも思った通り意見が言える、自由で風通しのいい会社が増えた。とはいうものの、多くの企業ではむやみな放言は許されない。部下はあくまで、上司と自分の立場と関係を踏まえた上で発言するのが鉄則だ。ところが時折、この不文律を無視する女性がいる。中には「自分なりの正義感」を振りかざし、組織を混乱させてしまうモンスター社員もいるようだ。

第8回
何を提案しても、「売上げは?」「費用対効果は?」を繰り返し、新しいことに挑戦させてくれない「守り型上司」はどの会社にもいる。そんな上司が増えれば、若手社員は夢を奪われ、会社も活力を失ってしまう。

第2回
部下の昼メシ相手までいちいちチェックする上司。こうした「過干渉上司」は、若手社員にとって甚だ迷惑な存在となります。過度な干渉は、若手のモチベーションを下げるだけでなく、彼らの成長を阻害する障害でしかありません。人事担当の方には、この手の管理職に入社3年以内の若手を近づけないことをお勧めします。名のある大手企業であっても、永続性が保証できない時代。そんな時代に権力志向であることこそが時代遅れです。なにより、この手の人々には若手を一人前にする教育能力がありません。若手をツブすだけです。せいぜい、「小さい自分」を作ることにしか関心がないのです。

第14回
近頃、出世欲のない若手の男性社員が増えてきているようだ。指示された仕事はきちんとこなすが、社内競争には興味がない。そんな部下をどう指導していいかわからず、悩んでいる管理職も少なくない。「男は出世してナンボ」と叩き込まれてきた世代にとっては、彼らの淡々とした姿勢が、いかにも無気力に見えるのかもしれない。プレイングマネージャーが圧倒的に増えている昨今、「課長になると仕事が増えるだけ。いいことなどない」というぼやきはよく聞こえてくる。出世にメリットがない以上、若手が上昇志向を失うのも無理はないだろう。
