2014.5.27
お金ではなく心を動かす幸せなコミュニティづくりを 利用広がる藤野の地域通貨「萬」(よろづ)の教訓
一時期全国の自治体でブームになった地域通貨も、足もでは下火となっている。そんななか、利用者が順調に拡大し続けているのが、神奈川県相模原市藤野地区の地域通貨「萬」(よろづ)だ。紙幣を動かすのではなく「心」を動かすのだという。
ジャーナリスト
1956年群馬県生まれ。放送記者を経て、1992年にフリージャーナリストに。地方自治体の取材で全国を歩き回る。97年から『週刊ダイヤモンド』記者となり、99年からテレビの報道番組『サンデープロジェクト』の特集担当レポーター。主な著書に『長野オリンピック騒動記』など。
2014.5.27
一時期全国の自治体でブームになった地域通貨も、足もでは下火となっている。そんななか、利用者が順調に拡大し続けているのが、神奈川県相模原市藤野地区の地域通貨「萬」(よろづ)だ。紙幣を動かすのではなく「心」を動かすのだという。
2014.5.20
前回に引き続き、日本屈指の清流・最上小国川を舞台に繰り広げられる「穴あきダム計画」の攻防をお伝えしよう。山形県が学識者の見解を捻じ曲げてまで河川整備を嫌がり、穴あきダムを推し進めるのはなぜか。背景に潜む「タブーな事情」とは?
2014.5.13
県が推し進めるダム建設の協議などでは、官主導で巧妙な「合意形成」が行われることがある。山形県新庄市で行われている、最上小国川流域の治水対策協議も、これと思しきケースだ。県と漁協との膠着状態が続き、議論が紛糾し続ける背景を斬る。
2014.4.15
神奈川県の旧藤野町(現在は相模原市緑区)は芸術家などの「人」の誘致にいち早く動き、いつしか様々な分野の人材を抱える稀有な地域となった。彼らは地元の人たちとうまく融合し、結果的に地域を活性化させている。
2014.4.1
今や日本の地方都市で日常の光景になったシャッター商店街。しかし、商店主たちも腕をこまねているだけではない。商店とお客をかつてない発想で繋ぐ誘致策が、じわりと全国に広がっている。その伝道師は、愛知県岡崎市のある商店主だった。
2014.3.18
バブル崩壊などの影響で千葉ニュータウン開発が縮小されて以降、赤字続きで運賃値上げが繰り返される高運賃路線・北総鉄道。ここにきて、生活に困る住民たちが新たな取り組みを始めた。住民主導で新しい生活バスを運行し始めたのだ。
2014.3.4
これまで筆者は、国と宮崎県が進める「尾鈴地区畑地灌漑事業」を取材してきた。誰も得をしない公共事業がゴリ押しされていたのだ。交渉紛糾の過程で、反対派町議の自宅で不審火が発生する騒動まで起きている。なぜこんなことになったのか。
2014.2.18
小豆島の北部・土庄町で、前代未聞の税金滞納疑惑事件が起きている。疑惑を抱えながらも昨年末の選挙で圧勝した新町長らに対して、税金徴収の不公正・不公平さが問われる傍ら、職員による税金滞納データの持ち出し事件も起きていたのだ。
2014.2.4
給与所得者が給与から所得税と個人住民税を天引きされるのは、法の規定に基づくものだ。ところが、個人住民税の天引きは全国で徹底されていない。県の収入減を食い止めようと特別徴収の促進に尽力した静岡県の成功談を、紹介しよう。
2014.1.7
人口減と少子高齢化が加速する日本では、立ち枯れしたままの公共施設が増え続けている。とりわけ、自治体が借金しないと解体撤去がままならないごみ焼却施設の増加は、深刻な問題だ。和歌山市をはじめ、将来世代へのツケに悩む自治体は多い。
2013.12.17
全国の役所・役場の中で、北海道滝川市の取り組みは特に興味深い。市庁舎の中に図書館が設けられており、住民サービスの向上を実現しているのだ。古くて過剰な公共施設に悩む自治体が見習うべき、公共施設の複合化・合理化への取り組みだ。
2013.12.3
これほどひどい話はないのではないか。全国の自治体の取材を続けている筆者も、腰が抜けたかと思うほど驚かされた。市庁舎の新築移転に反対する住民投票の結果を反故にした鳥取市長が、民意を問う市長選を前に、突然引退を表明したのだ。
2013.11.19
条例の制定を求める住民による直接請求は、行政に忌み嫌われ、実を結ぶことはほぼ皆無だ。そんななか、前例のない「脱原発」県条例の直接請求に動いているのが、四国で唯一原発を抱える島根県民だ。その気概は「前例の壁」を打ち破れるか。
2013.11.5
アベノミクスによる公共投資の増額で、資材価格の高騰や人手不足が起き、公共事業の入札不調が全国で続発している。応札者が現われなかったり、応札価格がいずれも予定価格を上回ったりしているのだ。大型ハコモノ建設の復活は何を意味するか。
2013.10.22
地方自治体の公共工事は、アベノミクスによる建設需要の急増に人手が追い付かず、入札不調が起きている。かつて公共工事といえば談合というイメージ。筆者の元には義憤に駆られて談合を暴露するタレコミもあったが、まさに有為転変の感がある。
2013.10.8
市長と議会が壮絶なバトルを展開した阿久根市に対して、“東の阿久根”と呼ばれた千葉県白井市でも、当時鉄道運賃の値下を巡って行われた市長の「専決処分」が波紋を呼んだ。当時を憤る横山前市長の話から、自治体運営の教訓を考えよう。
2013.9.24
若手首長が増える一方、地域の閉塞感を打破しようと立ち上がる高齢者もいる。その1人が、11月に行われる富山県射水市の市長選で立候補する76歳の新人、渡辺謙一さんだ。背景には、平成の大合併以来続く「統合庁舎建設問題」をめぐる混迷がある。
2013.9.10
地方を取材していると、信じられない話に出会うことがある。戦略なき建設により、軒並み苦境に陥っている地方空港の衰退を食い止めるため、行政が講じる「禁じ手」もその1つ。飛行機の搭乗率を上げるため、職員を導入している自治体も多いのだ。
2013.8.27
今、千葉県八千代市で憂慮すべき事態が起きている。「新川周辺地区都市再生整備計画」に反対する市民グループの支援で初当選した秋葉就一新市長が、就任後わずか2ヵ月で「ハコモノ推進派」に転向したというのだ。いったい何が起きたのか。
2013.8.20
地方自治体で今、最も注目されている若手首長がいる。談合政治が常態化していた松阪市に風穴を開け、住民と徹底した対話を続ける山中光茂市長だ。自らを「偽善者」と呼ぶ山中市長を突き動かすものとは何か。その素顔に迫った。
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